電撃的にグレアム・ポッター監督を解任したチェルシー。解説者がその決断を嘲笑した。
2日、チェルシーはポッター監督を成績不振により解任することを発表。ブルーノ・サルトール氏(42)が暫定指揮官に就任することも発表した。
トーマス・トゥヘル監督(現バイエルン)が率いてスタートした今シーズンのチェルシー。しかし、シーズン序盤になかなか結果が出ないと、2022年9月に同監督を解任。ブライトン&ホーヴ・アルビオンからポッター監督を引き抜くことに成功した。
ポッター監督就任後は連勝を収めるなど一時復調の気配を見せたが、すぐさま失速。カタール・ワールドカップ(W杯)を挟んでも調子は上がらず、今年に入ってからは公式戦16試合を戦い、4勝5分け7敗。チャンピオンズリーグでは準々決勝進出を果たした一方、リーグ戦ではトップ4圏内と12ポイント差の11位に低迷していた。
1日に行われたプレミアリーグ第29節でもアストン・ビラに0-2で敗戦。冬の移籍市場で総額3億2300万ポンド(約521億9000万円)を投じる大型補強を敢行するも、その効果は全く出ていないと言える状況だった。
今季2度目の監督交代、そして冬の超大型補強が全く実らない結果となったチェルシー。この結末を受け、イギリス『スカイ・スポーツ』で解説を務める元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガー氏がツイッターで見解を述べた。
「トッド(・ベーリー)は、ロマン(・アブラモビッチ)と違うことをすると言っていたのに」
「グレアム・ポッターには同情するが、必然でもあった。ポッターのためにトゥヘルを変えることはなかった。そもそも、馬鹿げた決断だった」
ロマン・アブラモビッチ氏からクラブを引き継いだトッド・ベーリー氏。以前はポッター監督がクラブを正しい方向に導くと信頼を口にしていたが、あっさりとクビに。トゥヘル監督を解任した際も、謎めいていたが、今回も突然の方針転換は困惑を生むだけかもしれない。
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