マドリーは、13日にホームで行われたラ・リーガ第34節のヘタフェ戦をFWマルコ・アセンシオのゴールで1-0の勝利を収めた。
しかし、同試合の84分にMFエドゥアルド・カマヴィンガとDFアルバロ・オドリオソラを交代した際に違反行為があったとして、同試合が0-3の敗戦扱いに変更される可能性が浮上しているようだ。
同試合ですでに4枚の交代枠を使用していたマドリーは、最後の交代枠としてアセンシオとのオドリオソラの交代を意図。そして、殊勲の先制点を挙げたアセンシオはスタンディングオベーションに包まれた中、ピッチサイドでオドリオソラと入れ替わる形でピッチを出ようとした。
しかし、直前の接触プレーでヒザを痛めたカマヴィンガが交代を求めたことで、周囲に制止されたアセンシオはギリギリでピッチに留まり、その後交代選手がカマヴィンガに変更されていた。
一連の交代の動きに関してヘタフェは、オドリオソラがピッチに入った瞬間から交代有効となり、フアン・マルティネス・ムヌエラ主審はマドリーが交代選手をアセンシオからカマヴィンガに変更することを許可すべきではなかったと主張。
そして、スペインサッカー連盟(RFEF)の競技委員会に対して、本来であればすでにピッチを離れてプレー資格がないアセンシオをプレーさせたマドリーが不正を行ったとして異議申し立てを行ったという。
仮に今回のヘタフェの申し立てが認められた場合、マドリーは罰金と共に0-3の敗戦扱いというペナルティを受けることになるようだ。
なお、すでにコパ・デル・レイを優勝しているマドリーは、来シーズンのスーペル・コパ出場権を獲得しており、この処分で順位が3位に下がっても大きな影響はない。
一方、現在降格圏の18位に沈むヘタフェはこの裁定で勝ち点3を獲得した場合、降格圏を脱出して15位まで順位を上げられるだけに、クラブの命運を握る裁定となりそうだ。