◆EL準決勝2ndレグ
▽5/18(木)
《28:00》
セビージャ vs(AGG:1-1) ユベントス
レバークーゼン vs(AGG:0-1) ローマ
◆共に好調維持も地の利あるセビージャ優位か
★予想スタメン
◆セビージャ◆
【4-2-3-1】
GK:ボノ
DF:ヘスス・ナバス、バデ、グデリ、アクーニャ
MF:フェルナンド、ラキティッチ
MF:オカンポス、ラメラ、ブライアン・ヒル
FW:エン=ネシリ
◆ユベントス◆
【3-5-1-1】
GK:シュチェスニー
DF:ダニーロ、ガッティ、アレックス・サンドロ
MF:クアドラード、ファジョーリ、ロカテッリ、ラビオ、コスティッチ
MF:ディ・マリア
FW:ヴラホビッチ
イーブンの状況で折り返した大会最多王者セビージャと、優勝候補筆頭ユベントスの両雄が激突する決勝進出を懸けた第2ラウンドは引き続き拮抗した展開が予想される。
先週にユベントス・スタジアムで行われた1stレグは1-1のドロー決着となった。互いに前半立ち上がりから決定機を作り合うオープンな展開の中、26分にアウェイのセビージャが相手の背後を突いた攻めからFWエン=ネシリのゴールで先制に成功。以降もアウェイチームが主導権を握ったが、GKシュチェスニーを中心に耐えたホームチームが追加点は許さず。
迎えた後半は積極的に交代カードを切ったユベントスが、足が止まり始めたセビージャを完全に押し込む展開に。しかし、最後のところで粘る相手を攻め切れず。しかし、試合終了間際には前ラウンドのスポルティングCP戦でも決定的な仕事を果たした伏兵DFガッティの値千金の後半ラストプレー弾でアッレグリのチームが敗戦を回避。終わってみれば、互いに悪くない形で初戦を終えた。
土壇場の失点で先勝こそ逃したセビージャだが、難所での初戦をドローで終え圧倒的なホームアドバンテージを持つサンチェス・ピスフアンでの勝利で決勝進出を目指すことに。先週末のラ・リーガでは判定に恵まれた部分もあったが、効率良い攻めからFWパプ・ゴメス、FWテカティートの今季初ゴールによって3-0の完勝。一部主力に休養を与えつつ、格下相手にきっちり勝ち切った。また、初戦で負傷したFWオカンポスに加え、MFスソが招集メンバーに復帰しており、十分な攻撃のオプションを持って大一番を戦えることになった。
一方、ホームで辛くも敗戦を回避したユベントスは週末のセリエAでクレモネーゼに2-0の勝利を収め、リーグ戦3連勝を達成。格下相手に攻めあぐねる状況が続いたが、MFファジョーリの鮮烈なシュートにDFブレーメルのセットプレー弾でしぶとく勝ち切った。ただ、同試合では1stレグの途中出場で存在感を放ったMFポグバが長期離脱明け後初先発で再負傷。1stレグで負傷したDFボヌッチに続いてこの大一番を欠場することに。とりわけ、攻撃が手詰まった際にアイデアを出せるポグバの不在は難所での勝利が必須な状況の中で不安材料だ。
◆師弟対決第2ラウンドを制するのは?
★予想スタメン
◆レバークーゼン◆
【3-4-3】
GK:フラデツキー
DF:タプソバ、ター、インカピエ
MF:フリンポン、パラシオス、デミルバイ、バッカー
FW:ディアビ、ヴィルツ、アドリ
◆ローマ◆
【3-5-2】
GK:ルイ・パトリシオ
DF:マンチーニ、クリスタンテ、イバニェス
MF:チェリク、ボーヴェ、マティッチ、ペッレグリーニ、スピナッツォーラ
FW:ベロッティ、エイブラハム
モウリーニョ監督とシャビ・アロンソ監督の師弟対決初対決なったローマとレバークーゼンの第1ラウンドは、師匠の貫録勝ちとなった。
先週にスタディオ・オリンピコで行われた1stレグは、地の利を生かしたホームチームが1-0で先勝した。互いにリスクを冒し切れないクローズな展開で試合が推移した中、後半に入ってやや攻撃のギアを上げたローマが、FWエイブラハムへのロングボールの流れから生え抜きMFボーヴェの値千金のEL初ゴールで先制に成功。以降はポルトガル人指揮官仕込みのソリッドな守備できっちり逃げ切った。
実力差はほぼなかったものの、熱狂のオリンピコの雰囲気とMFマティッチら経験豊富な選手の老獪なプレーに屈した印象のあるレバークーゼンだが、ホームアドバンテージが期待できるバイ・アレーナでの第2ラウンドでの逆転突破は十分に可能だ。
ただ、直近のブンデスリーガではMFヴィルツをベンチスタートにした以外、軒並み主力を起用して臨んだ中、残留争いに身を置くシュツットガルト相手に振るわないパフォーマンスで1-1のドロー。これで公式戦4試合未勝利となり、最近まで14戦無敗を維持してきた勢いにかげりが見える。また、1stレグで負傷したDFコスヌとMFアンドリッヒがいずれも今季絶望となっており、主力2選手の不在は痛手だ。師匠相手の逆転突破にプラス材料は少ないが、現役時代に稀代のプレーメーカーと称されたスペイン人指揮官の采配力で苦境を撥ね返したい。
対して昨季ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)優勝で得た勝負強さを発揮し、小さくないアドバンテージを持って敵地へ乗り込むことになったローマ。セリエAではライバルクラブの躓きによって逆転でのトップ4の芽が出たが、野戦病院化するチームの現状を見極めたリアリストは、直近のボローニャとのアウェイゲームで一部主力を温存。後半の主力投入であわよくばの勝ち点3奪取はならず、0-0のドローに終わったが、対戦相手と異なりコンディションを整えて敵地での2ndレグを迎えることに。
また、スタメン起用は厳しい状況だが、DFスモーリングとFWエル・シャーラウィ、FWディバラの主力3選手がプレー可能な状態まで回復しており、有事に備えてスタンバイできる点は大きなプラス材料だ。