前節、最下位のエルチェに敗れた3位アトレティコ(勝ち点69)は、その試合の先発からレマルをサウールに変更した以外は、同じ先発メンバーを起用。グリーズマンとモラタの2トップとする[3-5-2]で臨んだ。
前節のアルメリア戦で4試合ぶりの白星を飾った9位オサスナ(勝ち点47)に対し、立ち上がりから押し込むアトレティコは11分にネットを揺らす。中盤でボールを奪ったサウールがボックス手前からミドルシュートを放つと、左ポストに跳ね返ったボールをモラタが押し込んだが、これはオフサイドの判定でゴールは取り消された。
さらにアトレティコは、17分にもドリブルでボックス手前まで持ち上がったグリーズマンがミドルシュートでゴールを脅かしたが、このシュートは右ポストに弾かれた。
その後は両チーム共にアタッキングサードまでボールを運ぶが、なかなか決定機まで持ち込めずに時間が経過。それでもアトレティコは44分、中盤のこぼれ球をサウールがワンタッチで前線に送ると、このパスに反応したグリーズマンがボックス右から折り返しを供給。最後は走り込んだカラスコが難なくゴールに流し込んだ。
リードするアトレティコは前半終了間際の競り合いで相手選手と激しく接触したモラタを下げて後半開始からアンヘル・コレアを投入。すると62分、右サイドから中央に切り込んだデ・パウルのクロスが相手DFにディフレクトすると、このボールをボックス内に走り込んだサウールが胸トラップから右足ハーフボレーでゴールに叩き込んだ。
積極的に選手を入れ替えるオサスナに対し、アトレティコは82分にもデ・パウルのスルーパスでボックス中央右に抜け出したアンヘル・コレアがダイレクトシュートをゴール右隅に流し込み、3点目を奪取。
その後も危なげない試合運びで完勝したアトレティコが、今季リーグ戦の4位以内が確定し来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。