準決勝でクレモネーゼを下したフィオレンティーナと、ユベントスを下したインテルによる決勝戦。
2000-01シーズン以来の優勝を狙うヴィオラは、カブラウ、直近のトリノ戦の先発からクアルタ以外の10人を変更。[4-2-3-1]の布陣を採用し、最前線にカブラウ、2列目は右からゴンサレス、ボナヴェントゥーラ、イコネを並べた。
一方、大会連覇を目指すインテルは、主力温存で臨んだ直近のナポリ戦の先発からバレッラとバストーニを除いた9人を変更。2トップにジェコとラウタロ・マルティネスを据えた[3-5-2]で試合に臨んだ。
試合は開始早々にスコアが動く。3分、ボナヴェントゥーラのパスをボックス左で受けたイコネが早いタイミングで折り返しを供給すると、ゴールエリア右に走り込んだニコラス・ゴンサレスがダイレクトシュートを流し込んだ。
先制を許したインテルは7分、ボックス右深くまで侵入したダンフリースの折り返しからジェコがダイレクトシュートで合わせたが、シュートは右に外れた。さらに24分には、ラウタロ・マルティネスのラストパスから抜け出したジェコがGKとの一対一を迎えたが、これもシュートは枠の上に外れた。
2度のチャンスを逃したインテルだったが、29分に試合を振り出しに戻す。ブロゾビッチのスルーパスでボックス中央右に抜け出したラウタロ・マルティネスがダイレクトで流し込み、インテルでの公式戦100ゴール目とした。
さらにインテルは、37分にも敵陣でのクリアボールを拾ったバレッラの右クロスをラウタロ・マルティネスがボレーシュートで叩き込み、逆転に成功した。
迎えた後半、1点をリードするインテルは58分にジェコとバストーニを下げてルカクとデ・フライを投入。すると67分、ルカクがボックス外からゴールを狙うと、相手GKの弾いたこぼれ球をディマルコが詰めたが、これもGKテラッチアーノのファインセーブに阻まれた。
その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、再びチャンスを迎えたのはヴィオラだった。79分、ボナヴェントゥーラのスルーパスを受けたヨビッチがゴール前まで侵入しシュートを放ったが、これはGKハンダノビッチがファインセーブ。さらに82分には、ボックス右深くまで侵入したドゥドゥの右クロスからヨビッチがヘディングシュート。しかし、これもゴール右に外れた。
終盤にかけても猛攻を仕掛けるヴィオラだったが、最後までゴールは生まれず。1-2でタイムアップ。この結果、インテルが2年連続9度目のコッパ・イタリア優勝を決めた。