森保一監督が2期目の指揮を務めている日本代表。3月には所属クラブで出番が少ない選手、すでに実力を把握しているベテラン選手は招集されなかった中、新顔が招集されていた。
そして迎えた6月の代表活動にも3名の初招集が発表され、さらにクラブで結果を残し、招集から遠ざかっていた選手もメンバー入りを果たしていた。
今回の招集メンバーの最年少は、初招集の京都サンガF.C.のMF川﨑颯太の21歳。W杯にも出場したレアル・ソシエダMF久保建英も21歳だが、10代の選手は招集されていない。
現在アルゼンチンではU-20W杯が開催されており、U-20日本代表が戦っている中、A代表を経験している選手はゼロ。ただ、他国に目を向ければ、A代表ですでに結果を残している選手もいる状況だ。
この点について、森保監督は「日本が世界で勝って行くために変わっていかなければいけないところと、変えていかなければいけないところが出ていると思います」とコメント。日本がまだまだ世界に対して足りていない部分だとコメント。これまでの4年間を振り返り、より進めて行かなければいけないことだと語った。
カタールW杯では東京オリンピックに出場した選手が13名出場。森保監督が2カテゴリーを指揮した結果が表れたこととなった。
「カタールW杯では東京オリンピック世代の選手がスライドしてW杯に行った(13名)。直近のオリンピックからW杯に行ったのは日本過去最多の人数で、1チーム2カテゴリーの強化の結果が表れたと思います」
「次のW杯に向けても心身ともに充実した年代の選手を継続してチームとしても選手としても見ていけるかなというところでは、田嶋(幸三)会長、構想を練っていた西野(朗)元技術委員長の構想の下、強化がうまく行ったと思っています」
一定の手応えを感じていた森保監督だが、まだまだ足りないとも感じており、より若手の成長を促したいとした。
「ただ、私自身はもうひとサイクル若い世代で世界の舞台でアンダー世代の大会ではなく、W杯の舞台で戦ってくれる選手たちにサイクルを変えていかなければいけないと思っています」
「そのためには色々なところ、育成のところから。日本のサッカーが急速に発展している中、素晴らしいことですが、世界で勝って行くためにはまだまだやらなければいけないことがある。日本の変革が必要だという部分は、今日のコロンビア戦、日本代表戦ということで、世界との強化の仕方の差が出ていると思います」
まだまだ世界基準の育成にはなりきれていない日本。カタールW杯時にももっと若手が目につくようになってもらいたいと語った。
「カタールW杯でラージグループを作っているときに、U-20以下の選手があまり入ってこなかった。もちろんスカウティングは広範囲にしていますが、もっともっと自然に候補に入ってきた方が良いのかなということは感じていました」
「結論を出せることはないですが、日本が世界に勝って行くために、もうひとサイクル早くということ、若手の育成と世界のトップトップの経験値を上げるということはやっていかなければいけないと思います」