ブラジルで起きた大きな連帯を示す行為が話題となっている。
サッカー界を揺るがす大きな問題となっているのが、ファン・サポーターによる人種差別。21日にはレアル・マドリーのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールがバレンシアのサポーターにより大きな人種差別被害を受けることとなった。
これまでも何度となく標的とされてきたヴィニシウスだが、今回の出来事は世界中で大きな話題に。多くのサッカー選手やOB、関係者が連帯を示すと、スペインとブラジルの国家間の問題にまで発展する事態となった。
バレンシアのスタンドは一時的に閉鎖されるなどの処分が下ったが、根深く残るスペインでの人種差別問題は大きく取り上げられている。
そんな中、ヴィニシウスの母国であるブラジルでは同じサッカー選手たちが行動に出た。
28日に行われたカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAのフラメンゴvsクルゼイロの一戦。キックオフの笛が鳴ると、主審をはじめ、両チームの選手たちが突然ピッチに座り込んだ。
およそ35秒間、プレーすることを放棄。ヴィニシウスの古巣でもあるフラメンゴが考え、クルゼイロも賛同。これは人種差別に反対する行動であり、ヴィニシウスをサポートする意味合いがあったという。
ファンは「これは驚いた」、「この形で反対を示すとは」、「本当に人種差別はいらない」、「素晴らしい行動だ」とコメント。一方で、「ブラジルではできるのに欧州ではできない」、「彼らはお金を気にしているからだ」とコメントも。根絶することは簡単ではないが、少しでも人のことを考えることができれば、その数は減るだろう。