事件が起こったのは3日に行われたリーグ・アン最終節のマルセイユ戦。脳腫瘍を患っている8歳の少年・ケンゾーくんがファンに襲撃されたという。
クラブは声明を発表。ファンの行動を非難するとともに、クラブや地域の価値観を示すものではないと主張した。
「アジャクシオはチャリティ団体「Des coccinelles rouges pour Thomas」をスタッド・フランソワ・コティに迎え、喜びの声を上げました」
「この団体の子どもたちの中の1人がケンゾーくんでした」
「彼は自分の故郷であり、心の拠り所でもあるオリンピック・マルセイユの選手たちに会うことが夢だと言っていました」
「その夢を今夜のアジャクシオvsマルセイユで叶えるために、ロータリークラブとコルシカ航空の会長の発案で、ケンゾーくんとその家族がスタッド・フランソワ・コティに招待されました」
「しかし、オリンピック・マルセイユのユニフォームを着て、観戦に来たケンゾーくんとその両親は、控室に押し入った人物に暴行を受け、夢はたちまち悪夢に変わってしまいました」
「警告を受けたクラブの警備員が介入しました。ケンゾーくんとその家族は、クラブに保護され、子供が夢を実現できるようにドレッシングルームエリアまで案内されました」
「このような人々は、我々のクラブや島の価値観を代表するものでは決してありません」
「どんなに極端な愚かさであっても、このような行動の言い訳にはなりません。クラブは、このような言語道断の行為を可能な限り強い言葉で非難します」
「アジャクシオは、これらの恥ずべき行為に完全な光を当てます。我々のサービスによって、個人が特定され次第、我々は彼らに対して苦情を申し立てるつもりです」
「アジャクシオは、ケンゾーくんとその両親に連帯します」
報道によれば、父親がまず襲撃され、ケンゾーくんの頭部は手すりに衝突。ユニフォームは引き裂かれ、焼かれ、家族の食べ物には唾が吐きかけられたという。なお、サポーター団体の代表は、父親だけが襲われたと主張しているという。
いずれにしても襲撃したことは事実。どんな理由があるにせよ、襲って良い理由は存在しない。