レアル・マドリーのカルロ・アンチェロッティ監督が、チームを支え続けているベテランを称えている。クラブ公式サイトが伝えた。
今シーズンはラ・リーガでバルセロナの後を追い、2位につけるマドリー。優勝はほぼ絶望的な一方で、チャンピオンズリーグ(CL)ではベスト8進出、コパ・デル・レイでは準決勝のバルサとのクラシコで逆転勝利と、2冠の可能性を残している。
そのマドリーにとって、シーズン後に起こり得る大きな問題が潜んでいる。それは、ベテラン選手の退団だ。
長らくチームを支えてきた元ドイツ代表MFトニ・クロース(33)、クロアチア代表MFルカ・モドリッチ(37)、元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(35)の3選手は、揃ってシーズン終了後に契約が満了を迎える。
ベンゼマとモドリッチは5度、クロースは4度のCL優勝など、チームの一時代を築いた中、マドリーは3選手の退団に備えて若手の獲得に着手。フランス代表MFエドゥアルド・カマヴィンガ、ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデ、フランス代表MFオーレリアン・チュアメニなどへの世代交代を図っている。
若干の衰えは見せるものの、十分トップレベルでプレー可能な3人。アンチェロッティ監督は、3人について語り、3人にしかできないことがあるとコメント。また、来シーズンも残るだろうと見解を示した。
「ベテランをいつも通り見ている。シーズン中にパフォーマンスが上がったり下がったりする瞬間はあるが、それは全ての選手に起こることだ。年齢ではなく、何をやったかで選手を評価する必要がある」
「ベンゼマ、モドリッチ、クロースとなると、若い選手ほどのフィジカルはないと思われるかもしれない。ただ、この3人の試合の扱い方は独特であり、どの市場でも買えるものではない」
「これは経験から生まれ、他の誰とも違う対応をしてくれる」
「(来季も)彼らは続けてくれると思う。また、彼らが辞めた日には、何かを変えなければならないし、クラブの未来に目を向けなければいけない」
「我々には、モドリッチ、クロース、カゼミロとは異なるレアル・マドリーの一時代を築くことになる素晴らしい若手がいる」
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