かつて南アフリカ代表を率いたクライヴ・バーカー氏(享年78)が10日に逝去した。フランス『AFP通信』が報じている。
南アフリカ出身のバーカー氏は、現役時代に在籍したダーバン・シティやアマズールといった国内クラブの指揮官を歴任。その後、1994年にはアパルトヘイト政策の廃止後、国際大会に復帰した南アフリカ代表の指揮官に就任。
そして、1996年には南アフリカのネルソン・マンデラ大統領も見守った、ヨハネスブルグでのアフリカ・ネーションズカップ決勝でチュニジア代表を破り、同国唯一のCAN制覇に導いた。また、1998年のフランス・ワールドカップ出場に導く手腕を発揮したが、本大会前に解任となっていた。
以降は国内の複数クラブの指揮官を務め上げ、南アフリカサッカー界の発展に尽力してきた。
なお、バーカー氏の家族が発表した声明によると、同氏は神経変性疾患であるレビー小体型認知症に対する治療を受けていたという