史上初となる冬開催となったカタールW杯。アルゼンチン代表の優勝で幕を閉じ、連覇を目指したフランス代表は準優勝、前回準優勝のクロアチア代表が3位、モロッコ代表がアフリカ勢初の4位の結果を残すなど、話題を呼んだ。
日本代表もベスト16の壁を破れなかったが、PK戦までもつれた末に3位のクロアチアの前に敗戦。多くの熱狂を呼んでいた。
一方で、いつになくソーシャルメディア上で活発な動きを見せ、ファン・サポーターからも多くの投稿が。ツイッター、インスタグラム、フェイスブック、TikTok、YouTubeが含まれるなか、FIFAと国際プロサッカー選手会(FIFPRO)が開発したモデレーションソフトでスキャンした2000万件の投稿のうち、28万6895件は非公開。そのうち、約2万件が選手や監督、関係者への逆値的な投稿だったという。
イギリス『BBC』によると、FIFPROのダビド・アガンソ会長は「この報告書の数字と調査結果は驚くべきことではないが、それでも非常に懸念されるものだ」とコメント。「我々のゲームに関わるすべての人に強く思い出させるものであり、この種の虐待に直面することが増えている選手に予防策と解決策を提供することにつながるはずだ」と語り、虐待的な投稿から守っていく必要があるとした。
また、特定可能な不正行為の38%がヨーロッパ、36%が南米からの投稿だったという。
なお、多くの投稿が報告され、それぞれのプラットフォーム側で削除されたとのこと。虐待的なメッセージのうち、性差別は13.47%、同性愛嫌悪は12.16%、人種差別は10.7%だったとのことだ。
さらに、ツイッターが最も多く1万3105件。続いてインスタグラムの5370件、フェイスブックの979件、YouTubeの11件、TikTokの69件と続いたという。