サウジアラビアが、2030年に開催されるワールドカップ(W杯)の招致レースから撤退する決断を下したようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
2026年大会はアメリカ、カナダ、メキシコの北中米3カ国での共催が決定。そして、2030年に開催予定のW杯は同地域を除く国々が候補となる中、これまではスペイン、ポルトガル、モロッコの共同開催案、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイ、チリの共同開催案が正式に表明されている。
加えて、今夏の移籍市場でヨーロッパのビッグネームを乱獲するサウジアラビアは、そのスーパースターをアンバサダーとし、2030年のW杯招致を目指していると言われ、ギリシャとエジプトとの共同開催を計画しているとされていた。
しかし、『マルカ』の報道によると、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン外務大臣はギリシャとエジプトの関係者に連絡を取り、立候補を断念する旨を通知したという。
サウジアラビアは、現実の可能性の枠組みを詳細に分析した結果、スペイン、ポルトガル、モロッコが長年にわたって真剣に取り組んできた成果に対して、自分たちの計画があらゆる面で劣っていることを認識し、招致レースでスペイン、ポルトガル、モロッコに勝つことが不可能であると結論づけたようだ。
また、同メディアは今後は南米勢との一騎打ちとなるが、現時点でスペイン、ポルトガル、モロッコのプロジェクトがより優れたものであり、48年ぶりのW杯開催に自信を示している。