アーセナルのU-21イングランド代表MFエミール・スミス・ロウが輝きを放っている。
ケガで出遅れ、不遇の1年を過ごしたスミス・ロウ。アーセナルの背番号「10」を背負うアタッカーは昨シーズンのプレミアリーグでキャリア初の2桁得点(10ゴール)を記録したなか、今シーズンは公式戦15試合の出場に留まり、ノーゴールに終わった。
終盤戦まで優勝争いを続けたチームにおいて、その存在感は希薄だったが、現在はU-21イングランド代表として欧州選手権に出場中。22日のグループC第1節・U-21チェコ代表戦では、1-0で迎えた79分の途中出場から終了間際に貴重な勝ち越し点を叩き込み、2-0の白星発進に貢献した。
続く25日の第2節・U-21イスラエル代表戦は[4-4-2]の左サイドで先発出場し、1-0で迎えた68分に追加点をゲット。スミス・ロウが2試合連続ゴールのU-21イングランド代表は28日に行われる最終節・U-21ドイツ代表戦を残して決勝トーナメント進出を決めた。
イギリス『ミラー』によると、アーセナルのミケル・アルテタ監督は以前、戦列復帰後もなかなかコンディションが戻らないスミス・ロウについて「どれだけ勝ちたいか、どれだけチームに貢献するつもりがあるのか、それは自らの力で証明しなくてはならない。我々は彼がいない間、どれほど寂しかったことか」と語っている。
ここ最近のアーセナルはチェルシーからドイツ代表MFカイ・ハヴァーツ(24)の獲得が近づいているとも言われ、実現すればスミス・ロウのライバルとなることは確実。それでも、欧州選手権での活躍はアルテタ監督もしっかりチェックしていることだろう。