アーセナルは現在、マンチェスター・シティとのライス争奪戦に直面している。移籍金額最低1億ポンド(約183億2000万円)を要求しているというウェストハムに対し、アーセナルは8000万ポンド+1000万ポンド(約146億5000万円+約18億3000万円)という1度目のオファーと、7500万ポンド+1500万ポンド(約137億4000万円+約27億5000万円)という2度目のオファーを過去に送っているが、このどちらもウェストハムに拒否されていた。
その後、シティもライス獲得に本腰を入れ、8000万ポンド+1000万ポンドのオファーを提示したが、こちらもウェストハムに拒否されている。
イギリス『The Athletic』によると、このシティの動きを受け、アーセナルは1億ポンド+500万ポンド(約183億2000万円+9億2000万円)という3度目のオファーをウェストハムに新たに提示した。この契約が成立すればプレミアリーグ史上最高額となるようで、過去の2度のオファーからは総額1500万ポンドも上乗せされている。
しかし、欧州の移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、現在ウェストハムはシティの出方をうかがっている状況だという。アーセナルの3度目のオファーはついに1億ポンドを超えたが、支払い条件や契約の構造面において、両クラブ間で議論や明確化しなければならないことがまだあるという。
一方のアーセナルは、今回のオファーにかなり自信を持っているとのこと。総額1億500万ポンド(約192億3000万円)の条件に少し変更を加えるだけで、契約が成立すると見込んでいるようだ。
なお、アーセナル指揮官のミケル・アルテタ監督は、ライスをクラブの長期的プロジェクトの顔の1人に掲げ、ライスの獲得をかつてないほどプッシュしているとのこと。クラブもそれに応え、過去最大級のオファーをウェストハムに提示している形だが、はたしてアルテタ監督の望みは叶うのか。