マンチェスター・シティやリバプール、チェルシーなどが獲得を狙っているとされるベイガ。下部組織時代からセルタに在籍する若武者は今シーズン、セントラルハーフながらもラ・リーガ36試合で11ゴールを叩き出し、チームの主軸へと上り詰めた。
そんなベイガだが、若手スペイン人選手の中で最も注目を浴びている1人と言っても過言ではないなか、肉体的疲労、そして精神状態を不安視する声が挙がっている。
現在はU-21スペイン代表として欧州選手権に出場中。チームはグループBを3連勝し、決勝トーナメント進出を決めたが、選手登録されているフィールドプレーヤー20人のうちベイガだけが3試合でスタメン出場がない状況だ。
スペイン『Relevo』によると、最初の2試合は戦術的判断によるベンチスタートで、それぞれ74分と73分から出場。しかし、スタメン予定だった27日の第3節・U-21ウクライナ代表戦の試合当日、ベイガは太ももの違和感をコーチ陣に報告し、結局、82分からの出場に留まった。
試合には出れているため、さほど深刻ではないと想像できる。しかし、『Relevo』はベイガについて「肉体的にも精神的にも悪い時期」と論じ、セルタで過酷な残留争いを戦い終えた直後の欧州選手権出場により、疲労がピークに達していると主張している。
実際にベイガ本人は今大会への招集を望まず、休暇を求めていたとのこと。また、決勝戦は7月8日に予定されており、チームが勝ち進めば今シーズン終了直後の遠征スタートからほぼ1カ月、開催地のルーマニアに滞在することとなる。
ビッグクラブ行きも噂されるなか、精神的疲労が極限に達しているのか、今大会ではミックスゾーンで報道陣の問いかけに応じず。『Relevo』はベイガがまだ21歳の青年であることを強調し、「何度も去就を聞かれることへの恐れ。教育や協調性の欠如ではない」と擁護している。