湘南ベルマーレは29日、日本代表FW町野修斗(23)がドイツ2部のホルシュタイン・キールに完全移籍する旨を発表した。湘南では7月2日に敵地で行われる明治安田生命J1リーグ第19節の横浜F・マリノス戦がラストマッチに。同月4日に離日する。
履正社高校卒業の町野は2018年に横浜FMでプロ入り後、ギラヴァンツ北九州へ。その北九州で得点力を開花させ、2021年に湘南入りすると、移籍2年目の昨季J1で得点王に惜しくもあと1得点届かずも13ゴールとブレイクを遂げた。
その活躍から森保ジャパン入りを果たし、カタール・ワールドカップ(W杯)のメンバーにも選出。今季もガンバ大阪戦の前半だけで4得点の離れ業をやってのけたりとインパクトを残し、ここまでチーム最多の8ゴールを決めている。
出身地の三重県伊賀市にちなんだ忍者ポーズも定着し、最下位に沈むチームでのさらなる活躍が期待されたが、このタイミングで欧州挑戦を決断した町野。クラブの公式サイトを通じて、苦しい胸の内とともに、欧州での活躍を誓った。
「この度、ドイツのホルシュタイン・キールに移籍することを決断しました。決して簡単な決断ではなく、チームが苦しい状況の中で移籍をすることになり、本当に申し訳なく思っています。しかし、昨年日本代表に召集され、世界のフィジカルや強度を体感したことで、このままではいけないと感じました」
「世界で活躍するという夢を改めて叶えたい。そして日本を代表するストライカーになりたい。そのためにはヨーロッパで成長しなくてはならない。そう強く思わされました。選手としてまだまだ未熟だった僕に成長をするチャンスを与えてくれた湘南ベルマーレに心から感謝をしています」
「そしてベルマーレを応援しているファン・サポーターの皆さん、今までたくさんの応援、本当にありがとうございました。皆さんに僕の情報が届くぐらいの活躍をして、日本を代表する選手になってきます!」