ヨーロッパの大きな舞台で、これぞスポーツマンシップという光景が見られて話題となっている。
その光景が見られたのは、13日に行われたヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグのマンチェスター・ユナイテッドvsセビージャの一戦だ。
試合は2-1とユナイテッドがリードしていた中、終盤にアクシデントが発生。アルゼンチン代表DFリサンドロ・マルティネスがピッチに倒れ込んでしまう。
動くことができないマルティネスは、どうやらアキレス腱を断裂してしまった様子。ストレッチャーが準備される中、セビージャの選手たちが突然行動を起こす。
動き出したのはDFマルコス・アクーニャとDFゴンサロ・モンティエル。アルゼンチン代表でも共にプレーするディフェンスの選手が突然マルティネスを抱き上げて運び出した。
これにはMFルーカス・オカンポスも付き添い、アルゼンチン代表の絆を感じさせる正にスポーツマンシップの表れ。モンティエルは抱きかかえたマルティネスに何か声をかけていた。
その後、ピッチサイドのストレッチャーに乗ったマルティネスは、顔を抑えながら退場。重傷と見られる。
仲間を思う気持ちを行動に表した2人。これには「早くピッチから出したかっただけ」、「心配してたら動かさないだろ」、「良い行動には見えない」と穿った見方をする人々も現れたが、大半は称賛の言葉を送ることとなった。
「とてもリスペクトできる」
「これがW杯で優勝した理由だろう」
「本当の仲間とはこういうこと」
「これこそが団結」
「美しい瞬間だ」
この行為が実ったのか、セビージャは後半アディショナルタイムにオウンゴールで同点に追いつき、2-2で試合は終了した。
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