26日、「Audi Football Summit powered by docomo」で、シティはブンデスリーガ王者のバイエルンと国立競技場で対戦した。
グアルディオラ監督にとっては古巣対決。近年よく対戦する相手だが、試合は前半は堅い試合となりなかなかゴールが生まれず。それでもジェームズ・マカティーのゴールで前半に先手を奪う。
1点リードで迎えた後半には、GKエデルソン、MFベルナルド・シウバ、そして前半途中にDFナタン・アケと交代したDFマヌエル・アカンジ以外の9名を交代させた。
ファンお目当てのFWアーリング・ハーランドも後半から登場。しかし、上手い形でゴールに迫っていけない。すると81分にはFWマティス・テルに同点ゴールを奪われることに。ここでグアルディオラ監督の檄が飛ぶと、86分にDFアイメリク・ラポルテがゴール。1-2で勝利を収め、ジャパンツアーを2連勝で終えることとなった。
また「いくつかミスがあったが、今の段階では自分たちに何が欠けているか、何が必要かがわかるので、ミスは大事だ」とコメント。プレシーズンの重要性を語ると、「東京に来ることができて、東京にはありがとうと言いたい。韓国に渡って、シーズン前の最後の試合を戦う」と、韓国に行きさらに準備を進めるとした。
前半途中に足を痛める様子を見せたDFナタン・アケ。結果的にそのまま交代したが、ケガではなく大事を取ってのものだったという。
「念の為だ。少し筋肉が硬くなっていた。過去にもケガをしたことがあり、念のために下げた」
また、先発出場し良い動きを見せて先制ゴールにもつながるプレーを見せたMFリコ・ルイスについては「アカデミー出身で、非常に若い選手だ。今日はポケットも探し、非常に素早い動きで有望な選手だと思う」とコメント。期待を寄せているという。
日本で2試合を戦い、韓国で1試合を戦うシティ。近年はヨーロッパのクラブがアジアや北米でプレーシーズンを過ごしている状況が増えている。
こうしたプレシーズンツアーについてグアルディオラ監督は「自分の若い時にはこういう状況だとブツブツ文句を言って、トレーニングができないと文句を言っていたと思う」と、過去であれば文句も出たとコメント。「ただ、歳をとったので、こういう状況だからこういうことをしなければいけないということが分かるようになった」と、環境に適応してやっていくことを学んだという。
また、「こうした環境でも自分たちのリズムを保って、そして選手として年間60試合ぐらいするわけで、選手たちをしっかりマネジメントして、今日は暑いからトレーニングができないとわかったら、この中でできることをするということ」と、選手の状況や、疲労具合を含めてチェックをして決めるとのことだ。
もちろん、クラブのことにも言及。「クラブがこういうツアーをするのにはビジネスの理由がある。受け入れて、にっこり笑って、ケガなく帰るということが一番良いやり方だ」とkもえんと。「こういうものだと思って、今日はビッグクラブと試合ができたので、しっかり(こうした活動も)やるべきことだと思う」と、受け入れた中でベストを尽くすことが大事だとした。
シティは韓国で試合をした後、アーセナルとのコミュニティ・シールドに準備を進めることになる。現状を振り返ったグアルディオラ監督は「まず、今はケガ人がいない。そして、今はベストなコンディションではないが、ノーマルだ。メンタリティとしては、しっかりと保って、イングランドに戻ってから1週間あるので、コンディションを整えていく。なるべくトップのコンディションに持っていきたい」とコメント。「コミュニティシールドはチャンピオンでなければできないことなので、名誉なことだ。去年は負けたが、ちゃんとコンディションを整えて、勝てればと思う」と、残りの時間でしっかりと準備をし、パフォーマンスを出したいとした。
グアルディオラ監督は記者会見の最後「ありがとうございました。また来シーズン、または別の時にお目に掛かるのを楽しみにしている」とコメント。少しは日本を楽しんでもらえたようだ。
シティとアーセナルは、8月6日にコミュニティ・シールドで対戦する。