2010年にフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)が新たなオーナーとなって以来、アンフィールドの増改築を積極的に進めているリバプール。現在は2021年9月に着工したアンフィールド・ロード・スタンドの拡張工事が大詰めを迎えており、当初は新シーズン前の完成が見込まれていた。
しかし、クラブによると工事に遅れが生じており、8月18日に行われるプレミアリーグのホーム開幕戦には間に合わないとのこと。現在は今年10月中の完成に向けて、急ピッチで工事を進めていく予定だという。
工事中でも、アンフィールドでの試合開催に支障はない模様。ただし、新スタンドの上段が閉鎖されることから、収容人数は従来の5万4000人から約5万1000人に減少するとのことだ。その間、アンフィールド・ロード・スタンド最上層のシーズンチケット所有者は、別の場所に移す処置がとられる。
この件についてクラブのマネージングディレクターを務めるアンディ・ヒューズ氏もコメントしており、工事の遅れに理解を求めた。
「残念ながら、アンフィールド・ロード・スタンドの上段は、ボーンマス戦に向けた準備が整っていない。請負業者であるバッキンガムやリバプール市議会のライセンスチームと協力して、段階的に開業へ向けたプロセスを実施する予定だ」
「こうした複雑な大規模建設プロジェクトは、その過程で常に多くの変動要素や課題が存在する。このプログラムを完了するため今後数週間において取り組みを続ける期間、皆さんがするだろう忍耐と理解に感謝したい。この素晴らしい新スタンドが、サポーターに向けて完全にオープンするのが待ちきれない」
なお、アンフィールド・ロード・スタンドが完成した場合、収容人数は6万1000人まで増加する見込み。これにより、アーセナルのエミレーツ・スタジアム(6万704人)を抜き、アンフィールドはイングランドで4番目に大きいスタジアムとなる。