通算58回目となる今回のガンペール杯は、本拠地カンプ・ノウが大規模な改修工事に入ったことで、2023-24シーズンに一時的に使用するエスタディ・オリンピック・リュイス・コンパニスでの開催となる。
来週末にヘタフェとのラ・リーガ開幕戦を控える中、最後の調整試合となる一戦に向け、チャビ監督はレヴァンドフスキを最前線に据えた[4-1-4-1]を採用。中盤は両ワイドにハフィーニャとガビを据え、インサイドハーフにペドリ、フレンキー・デ・ヨング、アンカーにロメウを起用した。
一方、今週末にブレントフォードとのプレミアリーグ開幕戦を迎えるトッテナムは、最前線にリシャルリソンを据えた[4-2-3-1]の布陣を採用。中盤は2列目に右からソロモン、ロ・チェルソ、ペリシッチを並べ、ボランチはビスマとスキップを起用した。
試合は開始早々にスコアが動く。バルセロナは3分、ロメウのロングスルーパスで右サイドを抜け出したハフィーニャがボックス右からクロスを供給すると、ファーサイドでフリーのレヴァンドフスキが左足のハーフボレーでゴールネットを揺らした。
その後は一進一退の時間が続いたが、トッテナムが24分に追いつく。ペリシッチのスルーパスで左サイドを抜け出したレギロンの折り返しをボックス中央に走り込んだロ・チェルソがダイレクトシュート。これは右ポストを叩いたが、こぼれ球に反応したスキップがゴールに押し込んだ。
さらトッテナムは36分、敵陣でボールを奪い返したロ・チェルソが左サイドに展開すると、これを受けたペリシッチがボックス左クロスを供給。最後は走り込んだスキップがヘディングシュートを叩き込み、逆転に成功した。
1-2で迎えた後半、先にチャンスを作ったのはトッテナム。59分、左からの折り返しをボックス内に走り込んだペドロ・ポロがダイレクトシュート。相手DFにディフレクトしたボールは枠をとらえたが、これはGKテア・シュテーゲンの好セーブに阻まれた。
バルセロナは直後にGKテア・シュテーゲンやレヴァンドフスキら主力6選手がお役御免となり、新加入のギュンドアンやマルコス・アロンソらを投入。一方のトッテナムは72分にペリシッチ、スキップ、76分にリシャルリソンを下げてスペンスやスカーレットら若手選手を投入。
その後も膠着状態が続いたが、再びスコアを動かしたのはバルセロナだった。82分、最終ラインからのロングフィードで右サイドの裏に抜け出したヤマルがボックス右から折り返すと、最後はゴール前のフェラン・トーレスがワンタッチで流し込んだ。
このまま試合終了かと思われたが、ドラマは最終盤に訪れる。バルセロナは90分、フェラン・トーレスのスルーパスでうまく相手DFの裏を抜けたアンス・ファティがゴール前まで切り込み冷静にネットを揺らした。
勝ち越したバルセロナは、試合終了間際の93分にもアブデ・エザルズリがゴールネットを揺らし、4-2で勝利。最高の形でラ・リーガ開幕を迎えることになった。
バルセロナ 4-2 トッテナム
【バルセロナ】
レヴァンドフスキ(前3)
フェラン・トーレス(後半37)
アンス・ファティ(後45)
エザルズリ(後48)
【トッテナム】
スキップ(前24,36)