両チームは18日、スタンフォード・ブリッジで行われたチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグで対戦し、アウェイのマドリーが0-2で勝利。この結果、2戦合計0-4としたマドリーの準決勝進出が決定した。
1stレグの2-0という結果と両チームの現状を考えれば、アウェイチームの圧倒的な優位が伝えられたものの、試合前にはビッグマッチ特有の緊迫した空気が漂っていた。
しかし、イギリス『BT Sport』が提供した試合前のトンネルでピッチ入場を待つ両チームの選手たちは、大クセのエスコートキッズの存在によってその緊張感を大きく和らげられる形となった。
『BT Sport』が公式SNSに投稿した映像では少年の姿は映っていなかったものの、映像に映る両チームの選手に興奮した様子で声をかける少年の元気な声が録られていた。
自身の目の前に次々と現れるスーパースターに大興奮の少年は、「カンテだ」、「クルトワ!」など選手が目の前に現れたタイミングで大声で反応。さらに、古巣対戦のGKティボー・クルトワに対しては、サムアップと笑顔でリアクションしてくれたにもかかわらず、「チェルシーが勝つよ」と煽りの返し。この無邪気且つ無礼な返しにクルトワも思わず苦笑い…。
そのやり取りと少年の躍動ぶりにチェルシーのDFチアゴ・シウバも思わずに吹き出しそうな微妙な表情に。さらに、少年はFWジョアン・フェリックスが現れると、名前を連呼すると共に、「FIFAの彼のカードのレーティングは95」と、周囲に豆知識まで披露。
最後に、レアル・マドリーのエースFWカリム・ベンゼマが現れると、「ベンゼマ!」と大声で叫ぶと共に、「ハイタッチできるかな?」とお願いすると、心優しきエル・ブランコのキャプテンは少年とタッチを敢行。
この際に中継映像に初めて映った声の主である眼鏡姿の少年は、目を見開いて最高のリアクションを示した。
今回の映像に関しては、試合前の選手の集中を乱すなといった声も挙がるかとは思われるが、選手たちもここまで自分たちの存在に興奮してくれて、且つコミカルな様子で緊張を和らげてくれた大クセのエスコートキッズを好意的に見ていたはずだ。