迎える第31節、チャンピオンズリーグ(CL)から敗退したナポリ(勝ち点75)は、勝ち点15剥奪が一時的に撤回となって3位に浮上したユベントス(勝ち点59)と対戦する。前節ヴェローナ戦をゴールレスドローで終えてしまったナポリは、2位ラツィオとの勝ち点差を14に縮められた。とはいえ、残り8試合で11ポイントを獲得できれば自力優勝となる圧倒的優位な状況に変わりはない。CLではミランの前に敗退に追い込まれてしまったが、スクデットを獲得できれば大成功のシーズンと評価できるだけにユベントス戦は必勝としたい。
一方のユベントスは前節サッスオーロ戦、ヨーロッパリーグ(EL)のスポルティングCP戦を控えていたこともあり、一部主力を温存。しかし、低調な内容に終わり、敗戦に追い込まれた。ただ木曜に行われたELでは劣勢ながらも耐え抜き、MFラビオ弾もあって1-1のドロー。準決勝進出を決めている。勝ち点剥奪が撤回されたポジティブなニュースを原動力にナポリ撃破といきたい。
ナポリとの3連戦を2勝1分けで駆け抜け、CL4強入りを果たしたミラン(勝ち点53)は、ユベントスの勝ち点剥奪撤回によって来季のCL圏外の5位に後退。そのミランは16位レッチェ(勝ち点28)と対戦する。ミランは前節、CLナポリ戦を見据えて守護神のメニャンを除いてフィールドプレーヤーを総取っ替えとした。それも響いてボローニャに引き分け止まりに終わってしまった。CL圏内浮上のためにも今節はCL4強入りの勢いをレッチェ戦に持ち込みたい。
ミラン同様、主力を温存して前節モンツァ戦を戦ったインテル(勝ち点51)は0-1で敗戦。代償を払った結果、CLではベンフィカを退けて4強入りとした。こちらも6位に後退した中、14位エンポリ(勝ち点32)戦でリーグ戦6試合ぶりの勝利を取り戻し、水曜に行われるユベントスとのコッパ・イタリア準決勝2ndレグに向かいたい。
4連勝で2位の座を堅守しているラツィオ(勝ち点61)は、11位トリノ(勝ち点39)と対戦。ラツィオは前節、スペツィアに3-0と快勝。序盤こそホームチームの前に守勢を強いられたが、しっかりと主導権を取り戻して白星を掴んだ。地力が付いてきている中、トリノ戦も湯弾することなく勝ち点3を積み上げたい。
最後に4位ローマ(勝ち点56)。7位アタランタ(勝ち点49)とのCL出場権を懸けたシックスポインターを戦うが、ELで苦しみながらもフェイエノールトとの延長戦の激闘を制して準決勝に進出した勢いを見せ付けられるか。
◆セリエA第31節
▽4/21(金
ヴェローナ 2-1 ボローニャ
▽4/22(土)
《22:00》
サレルニターナvsサッスオーロ
《25:00》
ラツィオvsトリノ
《27:45》
サンプドリアvsスペツィア
▽4/23(日)
《19:30》
エンポリvsインテル
《22:00》
ウディネーゼvsクレモネーゼ
モンツァvsフィオレンティーナ
《25:00》
ミランvsレッチェ
《27:45》
ユベントスvsナポリ
▽4/24(月)
《27:45》
アタランタvsローマ