アトレティコ・マドリーは、チェルシーへ半年レンタル中のポルトガル代表FWジョアン・フェリックス(23)に対して懸念を抱いているようだ。スペイン『カデナ・セール』が伝えている。
ジョアン・フェリックスは、ディエゴ・シメオネ監督の堅実なサッカーの下では本領を発揮するのが難しく、近年はシメオネ監督との不和が報じられ始めると、今年1月に半年間のレンタルでチェルシーへと移籍した。
チェルシーではデビュー戦で1発レッドカードを受けるほろ苦いスタートとなったが、現在までにプレミアリーグで11試合、チャンピオンズリーグ(CL)でもラウンド16から準々決勝までの全4試合に出場。安定したプレータイムを確保している。
一方で、レンタル契約には買い取りオプションが付帯せず。今シーズン前半戦で低迷していたアトレティコはジョアン・フェリックスが去ってから絶好調で、2019年7月にベンフィカから獲得する際に費やした1億2700万ユーロ(約189億円)までは回収できなくとも、今夏チェルシーに買い取ってもらうことを期待しているという。
しかし、ジョアン・フェリックスはチェルシーで2ゴールしか決めていない上、パフォーマンスの一貫性も乏しく、アトレティコ内部ではシーズン後に突き返されるのではないかという懸念が生まれている模様だ。
アトレティコは売却が実現しない可能性を視野に入れ、1月にジョアン・フェリックスの照会を依頼してきたニューカッスルとの交渉に期待しているとのこと。ただ、実際にチェルシー以外の引き取り手が現れる可能性は低いと考えられており、その場合は今夏の補強資金も抑える必要性が出てくるという。
2027年6月までの長期契約を残すジョアン・フェリックスだが、少なくとも来シーズンまでは保持せざるを得なくなる可能性があるアトレティコ。移籍金を下げれば買い手はつきそうだが、果たして。