準々決勝で4部のグリムズビー・タウンに快勝したブライトンは、前節のチェルシー戦からスタメンを2人変更。三笘は[4-2-3-1]の左MFで先発出場している。
一方、準々決勝でフルアムに勝利したユナイテッドは、ミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)準々決勝2ndレグでセビージャに敗戦し、ベスト8敗退となった。5季ぶりの優勝へテン・ハグ監督はセビージャ戦から先発を3人変更。サンチョやザビッツァー、マグワイアに代えてブルーノ・フェルナンデス、ラッシュフォード、ショーを先発で起用した。
マンチェスター・シティの待つ決勝の切符を懸けた一戦は、ややブライトンが押し込む展開となると7分、ボックス左手前にカットインした三笘が倒されて獲得したFKからマク・アリスターが直接ゴールを狙ったが、これはGKデ・ヘアの好セーブに阻まれた。
対するユナイテッドは14分、エリクセンの縦パスをボックス左手前で受けたブルーノ・フェルナンデスが反転から素早く右足を振り抜いたが、このシュートはGKロベルト・サンチェスのセーブに防がれた。
膠着状態が続く中、ブライトンは32分に三笘がペナルティアーク内まで切り込むと、ワン=ビサカのタックルでこぼれたボールを走り込んだエンシソがダイレクトシュートで合わせたが、これはわずかにゴール右に逸れた。
ハーフタイムにかけては、ユナイテッドが押し込む時間が続くと、前半アディショナルタイム2分にはサイドチェンジをボックス左で収めたラッシュフォードの折り返しをボックス右に走り込んだエリクセンがダイレクトシュート。しかし、これはGKロベルト・サンチェスが右足でブロックした。
ゴールレスで迎えた後半、先にチャンスを作ったのはブライトン。56分、左CKのセカンドボールを拾った三笘がボックス手前からシュートを放つと、相手DFのブロックでこぼれたボールをエンシソがダイレクトで狙ったが、このシュートもGKデ・ヘアの好セーブに防がれた。
その後は互いに選手を入れ替えながらゴールを目指したが、拮抗した展開が続く。さらにユナイテッドは、85分にマルシャルを下げてサンチョを投入。ラッシュフォードが1トップに移った。
終盤にかけても両チームともにアタッキングサードまでボールを運ぶものの、なかなか決定機まで至らない状況が続き、試合はゴールレスのまま90分が終了し延長戦に突入。
その延長戦はポゼッションで上回るユナイテッドが主導権を握ると105分、フレッジの縦パスをペナルティアーク内のサンチョが落とし、最後はラッシュフォードがシュート。ウェブスターにディフレクトしたボールはゴール右隅を捉えたが、これはGKロベルト・サンチェスの好セーブに弾かれた。
対するブライトンは、113分にマク・アリスターとのパス交換でゴール前に抜け出した三笘に決定機が訪れたが、ファーストタッチが大きくなってしまい飛び出したGKデ・ヘアに対応された。
結局、延長戦でもスコアは動かず、決着はPK戦に委ねられた。そのPK戦では互いに5人目まで全員が成功し、サドンデスに突入。両者6人目を成功させた中、先攻のブライトンはマーチが失敗すると、後攻のユナイテッドはリンデロフが決めきり、試合が決着。
PK戦を制したユナイテッドが、宿敵シティの待つ決勝へ駒を進めた。