リーグ・アンのアンジェが、過去の選手移籍に関する違反行為によって、今後2度の移籍期間での選手登録禁止処分を科された。
今回の問題は、アンジェが昨年7月にチュニジアのエスペランス・チュニスに所属するアルジェリア代表DFイリエス・シェティ(28)を引き抜いたのが発端。
シェティはエスペランスとの契約を解除し、フリートランスファーでアンジェに加入していたが、この一連の流れでシェティとリーグ・アンクラブに違反行為が確認されたという。
そして、国際サッカー連盟(FIFA)の紛争解決室(DRC)はエスペランスの訴えを全面的に支持し、シェティに対して97万ユーロ(約1億4300万円)の賠償金の支払い(アンジェと連帯)を命じた。さらに、アンジェに対して前述の選手登録禁止処分を科した。
これを受け、アンジェは今回の裁定を不服とし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に控訴する意向をすでに表明している。
なお、シェティに関しては今月初めに性的暴行の有罪判決を受けており、クラブから5月までの出場停止処分を科されていた。
深刻な財政難に加えて、リーグ・アン最下位のアンジェでは今シーズン終了後に16選手が契約満了で退団予定となっており、仮に今回の処分が決定した場合、1年でのリーグ・アン復帰はおろか一気にナシオナル(3部)へ降格する可能性もある。