27日のプレミアリーグ第33節では勝ち点6差でトップ4の座を争う6位のトッテナムとのアウェイ戦に臨み、前半のうちに2点を先行。ところが、後半に失速して、2点差から追いつかれての引き分けに終わった。
残り試合数のアドバンテージがあり、敵地での引き分けも悪くないが、2点をリードした試合とあって、悔やまれる結果に。テン・ハグ監督も過密日程による疲労を認めつつ、戦いぶりに苦言を呈した。
「プレミアリーグで最もハードなスケジュールを過ごしているが、それは変わらないし、受け止める必要がある。言い訳に使うなんてできない。リカバリーの時間も十分にあるのだから、選手は準備万端であるのが求められる。今日はそうではなかった」
「90%で十分だという考えがあったからこそ、ボールを渡してしまった。そして、ポジショニングで自分の仕事をしないと、ゴールを許してしまう。ハーフタイム後にコントロールを失った。戦いに敗れ、ボールを持てず、チャンスを掴めないと、失点する」
「100%でなければならない。毎試合で力を出し切らなければ。彼らはロボットではないし、タフなスケジュールも承知しているが、マンチェスター・ユナイテッドでプレーし、このシャツを着ている以上、あのような戦いを受け入れるわけにいかない」
「どんなときもどんな試合も100%の力を出す必要がある。そして、チームとして試合をコントロールして勝利を手にすることで、誰もがハッピーになり、満足するというものだ。だが、基本は常にすべてを捧げること。選手はそこの準備をしておかないとね」
とはいえ、途中出場のタイレル・マラシアが入った左サイドを起点に同点弾を許したりと、流れを引き戻していけるほど交代がうまく機能しなかった印象も。オランダ人指揮官は交代の意図も説明した。
「エネルギーがあって、ボールを奪っていけるということで、フレッジを起用した。日曜日(FAカップ準決勝のブライトン&ホーヴ・アルビオン戦)の彼はその点において見事だったしね」
「そして、ボールをキープできる(アントニー・)マルシャルを入れ、(マーカス・)ラッシュフォードとアントニー、そしてブルーノ(・フェルナンデス)が裏を狙っていく。そういうアイデアだった」