一方、前節ホームで鹿島アントラーズに敗れた新潟は、先発を5枚変更。システムは[4-2-3-1]のまま、GK小島、新井、デン、田上、島田に代わって、GK阿部、藤原、千葉、堀米、星がスタメンに名を連ねている。
新潟を率いていたアルベル監督にとっては初の古巣対決となった試合。立ち上がりは拮抗した展開が続いたが、8分にFC東京が得意のカウンターから先制。新潟の攻撃をボックス手前で防ぐと、そこから渡邊がドリブルでピッチ中央を持ち上がり、最後は右サイドの仲川がボックス内で冷静なシュートをゴール左隅に流し込んだ。
早い時間帯の失点を許した新潟だが、すぐさま反撃。ボックス中央手前でFKを得ると、ゴール右隅を狙った伊藤のシュートがGKヤクブ・スウォヴィクの逆をつき、わずか4分で同点に追いついた。
勢いに乗る新潟を前にチャンスを作れない時間が続いたFC東京だが、34分にディエゴ・オリヴェイラが圧倒的な個の力を見せつける。右サイドの安部からのクロスをボックス内中央で受けると、巧みなボールキープでボックス右に流れたところから強烈なシュートを突き刺し、大きな勝ち越し点を挙げて前半を終えた。
後半も良い入りを見せたFC東京は、59分にボックス内で仕掛けた仲川が倒されてPKを獲得。しかし、キッカーを務めたディエゴ・オリヴェイラがシュートを枠の左へと外し、貴重な追加点の機会を逃した。
その後は同点を目指し前がかりになる新潟に対して、集中した守備を敷くFC東京という構図になる中で、こう着した時間帯が続く。新潟は自陣からの丁寧なビルドアップによる前進を試みるが、FC東京のコンパクトな布陣を崩すまでには至らず、82分にはボックスの外から高木がミドルシュートを狙うも大きく枠外に外れた。
85分にはアダイウトンを投入して明確にカウンターを狙う姿勢を見せたFC東京に対して、新潟は最後まで打開策を見出せず。FC東京はアディショナルタイムに中村が負傷するアクシデントこそあったものの、リードを守り切り2-1で勝利した。
今季リーグ戦初の連勝を飾ったFC東京は、暫定6位に浮上。一方で、後半思うようなチャンスを作れなかった新潟は、今季2度目のリーグ連敗を喫している。
FC東京 2-1 アルビレックス新潟
【FC東京】
仲川輝人(前8)
ディエゴ・オリヴェイラ(前34)
【新潟】
伊藤涼太郎(前12)