クープ・ドゥ・フランス連覇の懸かる王者ナントと、1957年以来2度目の優勝を狙うトゥールーズによる決勝。トゥールーズのFWオナイウ阿道はベンチスタートとなった。
試合は早い時間にスコアを動く。トゥールーズは4分、ファン・デン・ブーメンの右CKをゴール前でアンドレイに競り勝ったコスタがヘディングで叩き込んだ。
幸先よく先制したトゥールーズは、10分にもボックス左横で獲得したFKからファン・デン・ブーメンがクロスを供給すると、ファーサイドに走り込んだスピエリングスが折り返したボールをコスタが頭でゴール流し込んだ。
2点差としたトゥールーズは、直後の12分にセットプレーからピンチを迎えたが、モハメドのシュートはライン手前でスアソがクリアし難を逃れた。
その後は一進一退の展開が続いたが、トゥールーズは23分に中盤左サイドでボールを受けたスアソが絶妙な位置へアーリークロスを供給。これに反応したダリンガが上手くDFの裏に抜け出し、飛び出したGKの上を越すループシュートでゴールネットを揺らした。
さらに31分には、スピエリングスのパスを受けたボックス手前で受けたチャイビがボックス左から侵入しシュート。これは相手GKに弾かれたが、こぼれ球をダリンガが押し込み、4点目を奪った。
0-4で迎えた後半は拮抗した展開が続く中、トゥールーズは69分にダリンガとデヤーゲレを下げてオナイウ阿道とシエロを投入。しかし、決定的を迎えたのはナントだった。
74分、ドリブルでボックス内に侵入したセントンゼをニコライセンが倒してトゥールーズはPKを献上。これをブラがゴール中央に突き刺した。
1点を返されたトゥールーズだったが、すぐに反撃。79分、ペナルティアーク手前で獲得したFKのセカンドボールに反応したアブクラルがボックス手前から右足を振り抜くと、カステレットにディフレクトしたボールがゴール左に突き刺さった。
結局、試合はそのまま1-5でタイムアップ。この結果、トゥールーズが1957年以来2度目のクープ・ドゥ・フランス優勝を決めた。なお、オナイウ阿道はフランスで日本人初のタイトルホルダーとなった。