なでしこジャパンのDF南萌華の所属するローマが、女子セリエAで初優勝を飾った。
【動画】南萌華も先発出場、ローマ女子初のスクデット獲得の瞬間2位・ユベントスに勝ち点差11を付けて首位を走るローマ(勝ち点60)は29日、上位プレーオフ第6節で4位・フィオレンティーナ(勝ち点38)をホームに迎えた。南は左サイドバックで先発出場し、72分までプレーしている。
勝てば優勝が決まるという条件下、ローマは序盤から圧倒。ハイプレスで相手のビルドアップミスを誘発し、11分にジャダ・グレッジのゴールで幸先よく先制に成功した。
ただ、追加点を奪えずにいると、53分に失点。カウンターからミリカ・ミヤトビッチに同点弾を許した。
だが、全く気落ちすることなく攻勢を続け、63分にはボックス右に侵入したキャプテン、右サイドバックのエリサ・バルトリが左足でネットを揺らして勝ち越し。そのまま逃げ切って2-1で勝利し、見事優勝を決めた。
ローマの女子チームは2018年に新設されたばかりのチームだが、2020-21シーズンの女子コッパ・イタリアを制し、クラブ初タイトルを獲得。今季はUEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)にも初出場し、ベスト8進出を果たすなど、欧州でも指折りの力を付けてきている。
国内では昨年11月に行われたスーペル・コッパでユベントスにPK勝ち。初のスクデット獲得で2冠を達成し、コッパ・イタリアでも決勝進出を決めているため、国内3冠に王手をかけている。
目次