パリ・サンジェルマン(PSG)が、クラブに無許可でサウジアラビアへ渡航したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシに2週間の謹慎処分を科したようだ。フランス『レキップ』など複数の国内メディアが報じた。
報道によると、クリストフ・ガルティエ監督は、4月30日に行われたリーグ・アン第33節のロリアン戦で勝利した場合、選手たちに週明けの月曜日(5月1日)と火曜日(同2日)の2日間のオフを与えることを約束。一方で、敗戦した場合は選手全員に月曜日のトレーニングに参加することを義務付けていたという。
そういった中、メッシはサウジアラビアのアンバサダーとしてのスポンサー契約を履行するため、ガルティエ監督とスポーツディレクターのルイス・カンポス氏に対して、同期間のサウジアラビアへの渡航許可を申請。これに対して、クラブサイドはロリアン戦での勝利または引き分けの結果であれば申請を許可したが、敗戦した場合は許可しないことを通知していたようだ。
そして、そのロリアン戦では前半のDFアクラフ・ハキミの退場が響き、PSGは1-3で敗戦。そのため、メッシを除くすべての選手が月曜日のトレーニングに参加していたが、メッシはクラブの許可を得ないままサウジアラビア行きを強行。
この規律違反に対しては、クラブ首脳陣のみならず、一部チームメイトも不満を示しており、事態を重く見たクラブはメッシに2週間の謹慎処分を科した。
なお、今回の処分ではトップチームでのトレーニングや試合への参加が禁止され、且つ処分期間中は給料も支払われないという。
ここ最近では今シーズン限りでのPSG退団が取り沙汰されてきたメッシだが、クラブは今回の問題行為を受けて来シーズンの延長オプション行使見送りを正式に決断した模様。
また、メッシ自身も古巣バルセロナへの復帰を希望しているとされており、サラリーキャップの問題でそれが実現するかは不明だが、少なくともパリを離れることは確実となった。