バルセロナは2日、スポーツディレクター(SD)を務めるマテウ・アレマニー氏(60)の今季限りの退任を発表した。
アレマニー氏はゼネラルマネージャー(GM)を務めたバレンシアで2017年から約2年半にわたって辣腕を振るい、チームのコパ・デル・レイ優勝にも尽力。その後、オーナーであるピーター・リム氏との対立もありバレンシアを離れると、2021年3月に新会長となったジョアン・ラポルタ氏の誘いを受けてバルセロナへ加わった。
バルセロナでは深刻な財政難に陥るクラブにあって、積極的なチームの強化に着手。今シーズンはバイエルンからポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキ、リーズ・ユナイテッドからブラジル代表MFハフィーニャらを獲得したほか、デンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセン、スペイン代表DFマルコス・アロンソ、コートジボワール代表MFフランク・ケシエをフリーで獲得することにも成功した。
こうした積極補強も実り、ラ・リーガでは2018-19シーズン以来のタイトル獲得に近づくが、アレマニー氏は新たな挑戦を希望。バルセロナとの契約は2024年夏まで残り、クラブは慰留に努めていたが、本人の強い意思もあり、早期解除の形となった。
なお、アレマニー氏とバルセロナは友好的な関係を保っており、6月30日をもって退団となった後も、今夏の移籍市場では引き続きファーストチームでの交渉事を担うことで合意したと発表している。