バイエルンのトーマス・トゥヘル監督が、選手獲得についてやんわりと否定した。
今シーズンは熾烈な優勝争いを繰り広げているバイエルン。ユリアン・ナーゲルスマン監督を解任し、急遽就任したトゥヘル監督は、リーグ優勝に向けて残りのシーズンを戦う。
2位のドルトムントとはわずか1ポイント差、3位のウニオン・ベルリン、4位のフライブルクとは6ポイント差と、取りこぼせば一気に転落する可能性もある状況だ。
その中で話題になっているのが夏の補強。フランクフルトのフランス代表FWランダル・コロ・ムアニ(24)に関心を寄せていると大きく報じられている。
コロ・ムアニは今シーズンからフランクフルトでプレー。ここまで公式戦41試合で21ゴール15アシスト。フランス代表にも急遽招集されてカタール・ワールドカップ(W杯)に出場し、代表初ゴールも記録している。
週末のブレーメン戦に向けた記者会見に出席したトゥヘル監督は、「コロ・ムアニを獲得するのか?」という質問に対し、やんわりと否定した。
「私は話したいと思わないし、確認することもできない」
「今話題にするテーマではない」
この時期に他クラブの選手について話すことは、どの監督も拒否するが、だからと言って獲得を否定したことにはならない。
ドイツ『スカイ・スポーツ』は「少しややこしいように聞こえるかもしれないが、これは優れた外交的解決策であり、ポーカーゲームの一部だ」とし、ただの駆け引きでしかないとした。
ここまで具体的にクラブ間での交渉はなし。ただ、パリ・サンジェルマン(PSG)やマンチェスター・ユナイテッドなど多くのクラブが獲得に動いている状況。ストライカー不在を解消したいクラブとしては抑えたい選手の1人ではありそうだ。