リバプールでは敏腕SDとして近年の名門復活に大きな貢献を見せたマイケル・エドワーズ氏が昨シーズン限りで、その後任として内部昇格したジュリアン・ウォード氏が今シーズン限りで退任。
これを受け、クラブは国内外の有力なリクルーターをリストアップしてきたが、今夏の移籍市場開幕が間近に迫る現状においても後任が決まっていない。
そういった中、新たなSD候補として浮上したのが、これまでハノーファーやケルン、前述のヴォルフスブルクで補強責任者を務めてきたシュマートケ氏だ。
今年2月に退任するまで4年半過ごしたヴォルフスブルクでは、MFパトリック・ヴィマーやMFヤクブ・カミンスキ、FWフェリックス・エンメチャら若手タレントを発掘するなど、派手さはないものの堅実な仕事ぶりが評価されている。
そのシュマートケ氏に関して、ユルゲン・クロップ監督は今年初めにドイツ『Wolfsburger Allgemeine Zeitung』のインタビューで、「一緒に仕事がしたい」とのコメントを残していた。
「彼と一緒に働きたかった、きっとうまくいっただろう」
「彼は最高のキャラクターで、38年間変わることなく、自分自身に忠実であり続けた人なんだ。(ヴォルフスブルク退団を受け)彼はフットボール界から惜しまれることになるだろう」
また、ドイツ人指揮官は、現役時代にフォルトゥナ・デュッセルドルフやフライブルクでGKとして活躍したシュマートケ氏と短期間ながら交流を持っており、自身がデュッセルドルフのトライアルに参加した際の逸話を明かしていた。
「私は当時19歳で、プロになるという夢を持っていた」
「フォルトゥナではヨルグがゴールキーパーを務めていて、とても有名だった。ヨルグのいるフォルトゥナのトライアルに参加したが、私は大失敗してしまった」
「シュマートケはそのことをずっと覚えていたんだろうね。だから、彼はどのクラブでも、私に(監督の)オファーを出すことはなかった。クロップはうまくプレーできなから、まともな監督にもなれないと思っていたんじゃないかな(笑)」
微笑ましいジョークを交えてシュマートケ氏について語っていたクロップ監督だが、新シーズンのリバプールで共闘は実現するのか…。