マンチェスター・ユナイテッドがアンデルレヒトのオランダ代表GKバルト・フェルブルッヘン(20)に関心を示しているようだ。
ユナイテッドは現在、元スペイン代表GKダビド・デ・ヘア(32)との契約交渉が最終局面を迎えており、現行契約からの減俸に守護神確約という選手サイドの要求を突っぱねる、クラブ優位の条件での延長合意が濃厚と見られている。
ただ、エリク・テン・ハグ監督を含めクラブ首脳陣は、トム・ヒートンとジャック・バトランドという2人の控えGKが今シーズン限りで契約が終了するという事情もあり、同ポジションの補強に動いているようだ。
ここまではインテルの元カメルーン代表GKアンドレ・オナナなど、国内外のビッグクラブや中堅クラブで活躍する即戦力の補強が取り沙汰されているが、デ・ヘアの残留が濃厚となったこともあり、今夏のタイミングでのビッグネーム獲得は見送る考えだという。
そういった中、デ・ヘアとポジションを争うポテンシャルを持ち、且つ前述のターゲットに比べて安価な金額で獲得可能な補強候補としてアンデルレヒトの若き守護神に注目しているようだ。
母国のNACブレダでキャリアをスタートしたフェルブルッヘンは、2020年夏にアンデルレヒトへ完全移籍。現在、バーンリーを率いるヴァンサン・コンパニ監督の下でトップチームデビューを飾ると、今シーズンの後半戦から正GKに昇格した。
この活躍が評価されて直近のインターナショナルマッチウィークにはオランダのA代表に初招集された194cmのGKは、優れたアスリート能力を生かしたショットストップ、とりわけミドルレンジからのシュートに対して無類の強さを誇る。
また、今シーズンのヨーロッパ・カンファレンスリーグのルドゴレツ戦のPK戦では圧巻の3本連続セーブを見せるなど、PKストッパーとしても知られる。