前節のサガン鳥栖戦では相手が前半に退場者を出す展開でありながら、最後までゴールを奪えずドローに終わった福岡。その試合から宮、田中達也に代えて小田、佐藤がスタメンに入る[4-4-2]のシステムを採用した。
一方で、ガンバ大阪をホームに迎え撃った前節に快勝した浦和はその試合から小泉、リンセンに代えて伊藤、大久保を起用。興梠が1トップを務める[4-2-3-1]の布陣を敷いている。
高い強度で試合に臨んだ福岡は、3分にCKのこぼれ球に反応した奈良がミドルシュート。これはGK西川がセーブしたが、直後のCKでもチャンスを作り出すなど、立ち上がりは福岡が主導権を握る。
その後は徐々に浦和がボールを持つ時間帯も増え、試合はこう着した状態に。19分には高い位置でボールを奪った福岡の紺野がシュートを狙うも、大きく枠の外に逸れた。
互いに決定的なチャンスが作れない時間帯が続く中で、35分には興梠のボックス内での粘りから安居にゴールが生まれて浦和が先制したかに見えたが、興梠にハンドがあったとしてVARにより取り消しとなった。
後半は47分に荻原がミドルシュートを狙うなど浦和が良い入りを見せたが、その後は再び拮抗した展開に。62分には浦和のパスミスからボールを受けたルキアンが強烈なシュートを狙ったが、GK西川がキャッチして事なきを得た。
続く63分にはボックス左からルキアンがクロスを上げると、走りこんできた佐藤がヘディングシュートを放つも、再びGK西川が至近距離で好セーブ。65分にはFKから山岸が頭で合わせたがクロスバーに弾かれるなど、福岡が攻勢を仕掛けながらゴールネットを揺らせない時間が続く。
防戦の続く浦和は、70分にホセ・カンテ、平野、馬渡を投入する3枚替えを決断。すると75分には平野の持ち運びから最後は大久保がシュートを放つも、GK村上の好判断もあり、得点には繋がらなかった。
80分には福岡も途中交代の鶴野が惜しいシュートを放つなど、終盤にかけてオープンな展開となる中、両チームともラストパスの精度を欠き得点には結びつかず。最後まで集中力を維持した互いの守備を崩せず、ゴールレスドローに終わった。
この結果、福岡はホームで2戦連続ゴールレスドローに。上位進出を狙いたい浦和も連勝を逃し、両チームとも消化不良な一戦となっている。
アビスパ福岡 0-0 浦和レッズ