チェルシーが、一部ファンの愚行を謝罪した。
4日、チェルシーは延期されていたプレミアリーグ第8節でリバプールと対戦した。
グレアム・ポッター監督を電撃解任し、ブルーノ・サルトール暫定監督が指揮した初陣。試合はチェルシーが押し込むも、0-0のゴールレスドローに終わった。
新たな一歩を踏み出したチェルシーだったが、ファンの問題行動が発覚。対戦相手のリバプールにかつて起きた「ヒルズボロの悲劇」を揶揄するチャントを歌ったのだ。
チェルシーは声明を発表「今夜の試合中に一部のホームファンから聞こえた不適切なチャントを非難する」とし、「憎悪に満ちたチャントはサッカー界には存在しない。気分を害された方にはお詫び申し上げます」と謝罪した。
なんの意図をもって歌われたかは不明だが、プレミアリーグも反応。「容認できない問題であり、優先事項として対処しようとしている」と声明を発表している。
同様のチャントは1日に行われたマンチェスター・シティvsリバプールの試合でもシティファンによって歌われており、シティが「ガッカリした」と声明を出し謝罪した。
今シーズンは憎悪に満ちたこの手のチャントが横行しており、ファンのマナーの悪さが目立っている。
リバプールはチェルシーの声明に併せて「我々はこのような卑劣なチャントがサッカーの悲劇によって苦しみ続けている人々に与える影響を知っています。彼らのためにも、これは止めなければなりません」と声明を発表している。
「ヒルズボロの悲劇」は、1989年4ガツ15日にシェフィールド・ウェンズデイのホームであるヒルズボロ・スタジアムで発生。FAカップ準決勝のノッティンガム・フォレエスト戦で97人のリバプールファンが命を落としていた。
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