バルセロナのフランス代表DFジュール・クンデ(24)が、バルセロナ退団を希望しているとの自身に関する噂を真っ向から否定した。
昨夏セビージャから加入したクンデはここまで公式戦38試合に出場。ラ・リーガ最少の18失点を誇るバルセロナの守備ラインで主力を張り、見事にチームの4季ぶりとなるリーグタイトルにも貢献した。
ただ、本職右サイドバック不在のチーム事情や、抜群の補完性を誇るウルグアイ代表DFロナルド・アラウホとデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンのセンターバックコンビのハイパフォーマンスもあり、シーズンを通して自身がプレーを希望するセンターバックではなく右サイドバックでのプレーが続く。
そういった中、地元紙『スポルト』は、クンデがその起用法に不満を抱き、今夏の退団を申し入れたと報じていた。
その後、チャビ・エルナンデス監督はクンデの去就に関する沈静化を図った一方、クンデも公式SNSを通じて自身の噂に言及。バルセロナ退団を望んでいないと、真っ向から否定した。
「はっきり言っておきたいけど、僕は退団を求めたことは一度もない。だから、どこにも行くつもりはないよ」
今回のクンデの火消しによって去就に関する話題は沈静化すると思われるが、同選手がセンターバックでのプレーを希望していることは間違いなく、チャビ監督としてはシステム変更や新たな組み合わせを模索していく必要がありそうだ。また、クンデ自身もビルドアップやラインコントロールなどの判断面に磨きをかけ、センターバックのポジション争いにおいてしっかりとしたアピールを見せていきたい。