チェルシーがフランク・ランパード元監督(44)の呼び戻しを決定的なものとしたようだ。
昨年9月にブライトン&ホーヴ・アルビオンからグレアム・ポッター氏を引き抜き、トーマス・トゥヘル氏からの監督交代に動いたチェルシー。どこまで監督の意向に沿ったものか定かでないとはいえど、今冬の大補強があまり効果をなさず、チャンピオンズリーグ(CL)でベスト8に勝ち進む一方で、肝心のプレミアリーグで低空飛行が続く。
当初こそ負傷者の続出に新戦力の多さも相まって、少なくともポッター体制に猶予を与えるといわれてもいたが、2日に解任をリリース。後任にバイエルンの監督を解任されたばかりのユリアン・ナーゲルスマン氏や、スペイン代表監督を辞したルイス・エンリケ氏が噂されたが、降って沸いたようにランパード氏の再登板話が浮上している。
そして、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、チェルシーの提示条件は今季終了までの短期契約だが、それを受諾したランパード氏と基本合意に。となれば、来季からの監督が誰になるのか気になるが、クラブ内ではこれからも新たな監督を雇うためのプロセスや、協議が続けられるようだ。
チェルシーきってのレジェンドであるランパード氏は現役引退後、ダービー・カウンティで指揮官としての腕を磨き、2019年夏からチェルシーの監督として帰還したが、2021年1月に解任。昨年1月にエバートンの監督に就いたが、今年1月に解任され、フリーが続いている。
あくまでつなぎ役としてのチェルシー復帰となるランパード氏。エバートンでも志半ばで職を失っただけに、自身にとっても指揮官としての挽回チャンスといえそうだ。
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