前日に三菱重工浦和レッズレディースの優勝が決定した今季のWEリーグだが、2位や中位争い、そして得点女王争いにも注目が集まっている。勝てば2位が確定するI神戸は、得点ランキング2位タイに付ける田中美南が10分に左足のミドルを放つなど、積極的な姿勢を見せた。
対する6位千葉Lも、今季最終戦とあっていつも以上に気持ちのこもったプレーを発揮。逆転でのオーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)メンバー入りを目指す千葉玲海菜が、林香奈絵のフィードに反応し、左ポケットを取って強烈な一撃を放つ。
試合が動いたのは43分、I神戸は右のハイサイドから守屋都弥がDF2枚の間を通す絶妙なクロスを送ると、走り込んだ成宮唯が蹴り込んで先制点。前回対戦に続く恩返し弾でアウェイチームが先手を取った。
追い掛ける千葉Lは後半もアグレッシブさを失わず、55分には大澤春花がミドル。これはGK山下杏也加に阻まれるも、直後から相手の組み立てに対して圧を掛け、奪い切って蓮輪真琴も距離のある中で狙っていく。
だが、最後までGK山下の牙城を崩せず、0-1でタイムアップ。今節の結果により、浦和の優勝、I神戸の2位、日テレ・東京ヴェルディベレーザの3位、マイナビ仙台レディースの4位が確定した。
また、得点ランキングは植木理子(東京NB)が14得点で現在トップ。2位は田中美南(I神戸)、藤野あおば(東京NB)、清家貴子(浦和)の3選手が11得点で並んでいる。
◆WEリーグ第21節
▽6月3日
マイナビ仙台レディース 1-1 ノジマステラ神奈川相模原
三菱重工浦和レッズレディース 4-0 大宮アルディージャVENTUS
日テレ・東京ヴェルディベレーザ 3-3 AC長野パルセイロ・レディース
サンフレッチェ広島レジーナ 1-0 ちふれASエルフェン埼玉
▽6月4日
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 0-1 INAC神戸レオネッサ
WE ACTION DAY(今節試合なし)
アルビレックス新潟レディース