パリ・サンジェルマン(PSG)が新監督候補の筆頭にユリアン・ナーゲルスマン氏(35)を定めたようだ。フランス『フット・メルカート』が報じている。
PSGは昨夏、マウリシオ・ポチェッティーノ前監督の後任としてクリストフ・ガルティエ監督を招へい。だが、その新指揮官の下でチームはリーグ・アン連覇を達成した一方、悲願のチャンピオンズリーグではラウンド16敗退。さらに、最低限のノルマと目されたクープ・ドゥ・フランスでもマルセイユに敗れる屈辱を味わっていた。
この成績不振を受け、クラブは今シーズン限りでガルティエ監督を解任する意向で、後任にはローマのジョゼ・モウリーニョ監督や前スペイン代表指揮官のルイス・エンリケ監督、ジネディーヌ・ジダン氏らの名前が挙がっていた。
しかし、カタールのオーナーグループは現在、今シーズン途中までバイエルンを指揮していた若き戦術家の招へいを最優先事項としている模様だ。
報道によると、PSGの首脳陣とナーゲルスマン氏はすでに初期段階の話し合いを行っており、近日中にもより具体的な交渉を進めていく予定だという。
また、PSGはナーゲルスマン氏の副官に、モナコやモントリオール・インパクトで監督を務め、カタール・ワールドカップまではベルギー代表のアシスタントコーチを務めていたティエリ・アンリ氏を副官として招へいすることを検討しているという。
アンリ氏はリーグ・アンのコメンテーターを務めており、同リーグの事情に精通。また、選手時代の実績によって癖のあるスター選手からも尊敬を集める存在であり、バイエルン時代に一部選手との確執も報じられたナーゲルスマン氏と選手サイドの橋渡し役としては適任だ。
両氏はすでに話し合いを行っている模様で、アンリ氏に関してはPSGでの仕事に前向きな姿勢を示しているようだ。