前節FC東京との打ち合いを制し、リーグ3連勝を飾った横浜FM。その試合からスタメンに変更はなく、システムもアンデルソン・ロペスを1トップに据えた[4-2-3-1]を継続している。
一方で、前節北海道コンサドーレ札幌に4-5のスコアで敗れ、井原監督が就任してからのリーグ戦3試合未勝利となっている柏は、スタメンを2枚変更。土屋、フロートに代わって立田、マテウス・サヴィオが先発に入る[4-4-2]の布陣を採用している。
立ち上がりから主導権を握った好調横浜FMは、ボールを保持しながら柏のDFラインの背後を脅かすプレーを続ける。これに対してカウンターを狙う柏は9分に右サイドの戸嶋からクロスが上がると、ボックス内フリーになった細谷が頭で合わせたが枠内には収められなかった。
ひやりとした横浜FMだったが、11分に左サイドのエウベルがボックス内で仕掛けると、フェイントに引っかかった立田が足を引っかけてしまい、PKに。これをアンデルソン・ロペスが冷静に左隅に決め、先制点を挙げた。
その後は反撃に転じた柏が徐々にボールを握る展開に。35分には左サイドの小屋松からのボールを受けたマテウス・サヴィオが、ボックス中央から狙いすましたシュートを放ったが、ポストに阻まれる。
続く39分、左サイドでボールを受けたマテウス・サヴィオがドリブルで持ち運ぶと、ボックス内に低く速いクロス。これをエドゥアルドが処理しきれず、ボールはゴールに吸い込まれた。
このまま同点でハーフタイムを迎えるかに思われたが、そこからわずか1分で再びスコアが動く。横浜FMは自陣でのパス回しからエドゥアルドが前線にロングフィードを送ると、抜け出したエウベルがボックス内でGKとの一対一を冷静に制して勝ち越しゴールを記録した。
後半開始早々、左サイドで小屋松からのパスを受けたマテウス・サヴィオが1点目と同じようなクロスをボックス中央へ。GK一森がこれを弾くも、こぼれ球に戸嶋が詰め、いきなり同点に追いつく。
その後もフロートを投入するなど攻勢を緩めない柏の時間帯が続き、激しいプレスを起点とした攻撃で横浜FMのゴールを脅かし続ける。一方で、中々流れが掴めない横浜FMは64分に得たFKをエドゥアルドが直接狙うも、得点には結びつかず。
すると73分、右サイドでボールを持った片山がノープレッシャーの状況でクロス。ボックス中央のフロートが高さを活かしたヘディングシュートを叩き込み、柏が逆転に成功した。
その後は守備シフトに入った柏だったが、89分に立田が遅延行為で2枚のカードを貰い、退場に。数的有利となった横浜FMは94分、右サイドで渡辺のヒールパスに合わせた水沼がボックス内にピンポイントクロスを上げると、走りこんだアンデルソン・ロペスが頭で流し込み土壇場で横浜FMが追いついた。
試合はここで終わらず、諦めず攻め続けた横浜FMは97分に左サイドでこぼれ球を拾ったマルコス・ジュニオールが、ボックス中央へ折り返し。宮市が思い切り良く右足を振りぬくと、柏のDFに当たりながらもボールはゴールに吸い込まれ、劇的逆転弾が決まった。
試合はそのままタイムアップ。2試合続けて乱打戦を制した横浜FMがリーグ4連勝を飾った一方、2試合9失点の柏はリーグ3連敗と浮上のきっかけを掴めずにいる。
横浜F・マリノス 4-3 柏レイソル
【横浜FM】
アンデルソン・ロペス(前13、後45+4)
エウベル(前41)
宮市亮(後45+7)
【柏】
OG(前40)
戸嶋祥郎(後1)
フロート(後28)