マンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督が焦りを感じているようだ。イギリス『ミラー』が伝えている。
就任1年目にしてEFLカップ(カラバオカップ)を制し、ユナイテッドに6年ぶりのタイトルをもたらしたテン・ハグ監督。タイトルはこの1つのみだったが、2年ぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)出場も掴んでおり、確かな手応えを得た1年になったことだろう。
スカッドの強化を目指す今夏はセンターフォワード、中盤、GKにそれぞれ少なくとも1名の補強を求めており、シーズン中からテクニカル・ディレクター(TD)のダレン・フレッチャー氏らと協議を重ねた結果、放出すべき選手、獲得すべき選手をはっきりさせているとみられている。
しかし、現在までに補強の進展が聞こえてこないのは、ユナイテッドの買収問題による影響とのことだ。
シーズン途中にユナイテッド売却の意思を表明した現オーナーのグレイザー・ファミリー。カタール・イスラム銀行(QIB)のシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・タニ会長、もしくはイギリスの化学会社INEOSで最高経営責任者(CEO)を務めるサー・ジム・ラトクリフ氏への売却交渉を進めているが、売却プロセスが完了するまで一切の支出を拒んでいるという。
テン・ハグ監督はライバルクラブに遅れをとっている現状を危惧。リバプールはアルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリスター(24)の獲得を発表済みで、マンチェスター・シティはチェルシーからクロアチア代表MFマテオ・コバチッチ(29)の獲得に向けて迅速に動いているとされている。
来たる2023-24シーズンに向け、プレシーズン開始前に新戦力を確保できることが理想的なのは想像に難くない。上位陣のクラブが軒並み全力を注いでいることを、自分たちだけができていない状況にフラストレーションを溜めてしまっているとのことだ。