トッテナムに引き抜かれたアンジェ・ポステコグルー前監督の後任として、2019年以来の古巣帰還を果たしたロジャーズ監督。
第二次政権では前体制での国内3冠継続に加え、近年なかなか結果を残せずにいるチャンピオンズリーグ(CL)での躍進が求められるところだ。
その目標達成に向けては、首脳陣が約束したとされる新戦力補強と共に、クリスタル・パレスやバーンリー、前指揮官が率いるトッテナムを中心に移籍が取り沙汰されるエースの古橋の慰留が重要なポイントとなる。
今回、イギリス『サンデー・タイムズ』のインタビューに応じた元レスター指揮官は、過熱する移籍報道にもかかわらず、日本人エースの残留を期待。
かつて自身が指導してきたストライカーたちを引き合いに出し、重要な役割を担うと主張している。
「私は以前からキョウゴをかなり見てきた」
「私の歴史を振り返れば、チームには最終ラインを突破し、パスの受け手となって多くのゴールを奪うことができるストライカーが常にいた」
「(ルイス・)スアレスのことを考えてみてほしい。彼は背後へ走り込むことができた。スウォンジーのダニー・グラハムは私にとって素晴らしいプレーヤーだった」
「リバプールでは、(ダニエル・)スターリッジとスアレスが背後に走り込んで突破することができた。レスターの(ジェイミー・)ヴァーディも同じだった。キョウゴも間違いなく同じだ。つまり、ボールを大切にして速いスピードでプレーできるチームだ」
また、ロジャーズ監督は現在のセルティックについて、過去に指揮したスウォンジー・シティとの共通点を見いだしているという。
「私が今見ているのは、本当の意味でのビッグスターがいないチームだ。もちろん、キョウゴやハタテ、ジョタといった数人のトッププレーヤーはいるが、主役はチームだ」
「そういった部分でスウォンジーのチームを思い出すよ。どのように働き、どのようにプレーするのか、本当にシンクロしている」
「(2010年に)スウォンジーにも似たようなアイデアが持ち込まれていた。彼らは我々がその上に築かなければならないきちんとした基盤を持っていた。セルティックもそれに非常に似ていると思う」