アルビレックス新潟のMF伊藤涼太郎が、チームを劇的な逆転勝利へと導いた。
【動画】伊藤涼太郎、福岡戦追撃弾となったニアぶち抜きの直接FK新潟は15日、明治安田生命J1リーグ第8節でアビスパ福岡をホームのデンカビッグスワンスタジアムに迎えた。
2勝2分けの好スタートから1分け2敗と、リーグ戦3試合勝利から遠ざかっている新潟は、この日も序盤から特徴であるボールを保持したサッカーを展開しながらも、MF紺野和也、DF小田逸稀と前半に2失点を喫する苦しい展開を強いられた。
それでも、後半開始直後には伊藤がニアの狭いコースをぶち抜く鮮烈な直接FK弾で1点を返し、終盤には選手交代を含めて猛攻を仕掛けると、攻勢は想像以上の形で後半のアディショナルタイムに実った。
90+3分、DFトーマス・デンの縦パスを受けたターンした伊藤はFW谷口海斗とのワンツーを経てペナルティアーク左から右足を一閃。ミドルシュートを左下隅へと突き刺した。
さらにその2分後、再三好機を演出していたMF松田詠太郎のクロスに谷口が合わせると、ブロックされたこぼれ球は引き寄せられるように背番号「13」の下へ。伊藤はこれを冷静に右足で蹴り込み、衝撃のハットトリックを達成すると同時に、3-2とチームを劇的な逆転勝利へと導いた。
アディショナルタイムの2ゴールをピックアップした『DAZN』は、賞賛の声で溢れた。「ゴール前での落ち着きと、シュートの精度の良さにあっぱれ」、「こんなんされたら1週間は涙止まらないだろ」、「アルビレックスは本当新潟の誇り!」、「全て美しいシュートだと思う」「野球は9回裏2アウトでも諦めるなって言われるけど、サッカーでも後半アディショナルタイムで負けてても諦めちゃ駄目だっていえますね」、「この男はどんだけドラマを生むんだマジで」などの声が寄せられている。
日本代表入りも嘱望される25歳はプロ入り後初のハットトリックで今季5得点目で、一気にJ1得点ランキングのトップタイにも躍り出た。新潟の攻撃を牽引するアタッカーからも今後も目が離せない。
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