現在は無所属状態が続いている本田。2022年1月にスドゥーヴァを退団して以降は所属クラブがない状況。カンボジア代表の指導に時間を割いていた。
そのカンボジア代表のGM(ゼネラルマネージャー)も退任。昨年10月にはヒザを手術しており、これは再びピッチに立つためだとしていた。
本田は自身のツイッターで「9月にはどこかでプレーするつもり」と、チームに所属する意向を示していたが、改めて自身のツイッターを更新。今度は、移籍市場についての話だった。
実際に自身もチームを探している状況。サッカー界には、夏と冬に2度の移籍期間が設けられており、この期間以外では選手の移籍が原則できない状況となっている。
ただ、本田は自身のツイッターを通じ、英語で「移籍期間は要らないもの」だと持論を展開。「賛否両論あるのはわかっている」としながらも、撤廃すべきだとした。
「サッカー界に移籍ウインドーがある理由がわからない。まだサッカーを続けたいのに、移籍市場が閉まったらクラブとコンタクトが取れなくなってしまう」
「理由はいくつかあるらしい。1.移籍は結果を簡単に変えてしまう。2.選手をプロテクトするため。3.金銭的なリスク」
「どの理由も理にかなっていない。もし、全ての選手がシーズンのいつでも移籍できるようになれば、より競争が激しくなり、エキサイティングになる。FIFAはより良い財務規則を作ることができるし、いくつかのリスクも回避できる」
「繰り返すが、移籍期間はいらない。変えるべきだと思う。いつでも誰でも好きなクラブに移籍できる。賛否両論あるのはわかっている。でも、僕はFIFAがこのことを理解してくれることを願っている」
本田の意見には「これに関してはちょっと違うな」、「君は頭がおかしいのか?」、「クレイジーすぎる」という否定的な意見が寄せられている。
本田が言うように、移籍期間がなくなれば競争が激化する可能性もある一方で、結局は資金力がものを言うこととなり、今夏のサウジアラビアのクラブのように、大金を投じることで、大量に選手がシーズン中に移籍する可能性も生まれる。
クラブとしては、移籍期間が仮に撤廃されれば、チームを安定して持つことができず、リーグ戦に集中するどころか、選手の移籍に常に気を配る必要が出てきてしまい、パフォーマンスも安定しない可能性が出てきてしまう。
加えて言うならば、本田は現在フリー。基本的にフリーの選手はこの移籍期間は適用されず、リーグの選手登録の期限も移籍した選手とは異なるパターンが多い。「まだサッカーを続けたいのに」という文脈から、クラブに所属していない選手の話をしている可能性が高く、現時点でも所属している選手とは異なる形でチームを探すことができるが、この意見はどうなのか。FIFA(国際サッカー連盟)が回答するのを見てみたいところだ。