FC町田ゼルビアが見せたデザインCKに注目が集まっている。
【動画】町田の先制点を導いた鮮やかデザインCK前節を終えて2位の町田は、16日の明治安田生命J2リーグ第10節で首位の大分トリニータをホームに迎えた。
試合前の勝ち点差は「2」。勝てば順位が入れ替わる首位攻防戦で、町田は前半だけで3得点を奪い、システム変更などを駆使して反撃を試みる大分の追撃を1点に抑えて首位を奪還した。
快勝の契機となった先制点はデザインされたセットプレーだった。
23分の右CK、キッカーMF髙江麗央の合図に合わせてゴール前からFW平河悠が近くへ寄っていく。ボックス右角付近まで走り抜けると、ワンテンポずらして翁長が同じようなコースをランニング。そのMF翁長聖へショートコーナーが渡される中で平河が急転回して裏へ抜け、翁長のリターンを受ける。右ポケットからグラウンダーで折り返すと、ゴール前でも回り込むような動きでフリーとなったFW荒木駿太が蹴り込んでネットを揺らした。
殊勲の荒木は試合後のフラッシュインタビューで「練習のときは自分のところに来ても決められていなかったが、監督には「試合では決めるんで」と話していた」と述べ、有言実行。Jリーグの公式インスタグラムでもシーンが取り上げられると、「デザインされすぎ!すごい!」、「黒田監督さすがすぎてる」、「いい意味で嫌らしいね」、「芸術作品を見てるようだ」、「代表のセットプレーと違いすぎます」など、感嘆の声が上がった。
青森山田高校を率いていた際は、ソリッドな守備やロングスローを含めたセットプレーに力を注いでいた黒田剛監督。自身初となるプロの現場でも、手腕を遺憾なく発揮している。
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