ブラジル女子代表のレジェンドであり、女子サッカー界のレジェンドであるMFマルタが、最後のワールドカップ(W杯)を終えてコメントした。
現在開催されているオーストラリア&ニュージーランド女子W杯。グループステージの全日程が3日に終了する。
男子は史上最多のW杯優勝回数を誇るブラジルだが、女子はこれまで優勝はない。
初優勝を目指して臨んだ大会だったが、ブラジルは2日にグループステージ最終戦でジャマイカ女子代表と対戦。勝てばラウンド16に進出できる状況だったが、攻め込みながらも試合は0-0のゴールレスドロー。引き分けに終わり、グループステージでの敗退が決定した。
試合後、マルタはメディアの前でコメント。今大会が最後になると語った。
「このような時に話すのは難しい」
「最悪の悪夢の中でも、私が夢見ていたW杯ではなかった」
「でも、これは始まりに過ぎず、ブラジル国民は、新たな出発を求め、そこには新たな出発がある」
「年老いているのは私だけで、彼女たちのほとんどは素晴らしい才能を持った若い女の子たち。彼女たちにとっても、まだ始まりに過ぎない」
「サッカーの王様」と呼ばれたペレと比較され、「サッカーの女王」の異名を持つマルタ。今大会で6大会連続でW杯に出場し、6大会連続のゴールも目指したが、ノーゴールに終わり、個人としてもチームとしても失意の大会となった。
それでもW杯通算17ゴールを記録しており、これは男女を通じて史上最多の記録に。ブラジル女子代表では通算189試合に出場し122ゴールを記録。W杯は2007年の準優勝、オリンピックでは2004年と2008年に銀メダルを獲得していた。
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