レアル・マドリーのウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデが、ビジャレアルのU-21スペイン代表FWアレックス・バエナへの暴行事件で、最大12試合の出場停止処分を科される可能性が出てきた。
事件が起こったのは、今月8日に行われたラ・リーガ第28節のマドリーvsビジャレアルの試合後。2-3でレアルが逆転負けした試合だったが、バルベルデはビジャレアルのバスの近くでバエナを待ち伏せ。その後、バエナの顔面を殴打し、同選手は頬骨に打撲を負って殴られた箇所が腫れていることも確認された。
この暴行事件に関しては、前回対戦の試合中にバルベルデのパートナーであるミナ・ボニーノさんと妊娠中のお腹の子に対するバエナの侮辱的な発言が引き金となったというマドリーMFサイドの主張があった。
対するバエナはこれが捏造された発言で、自身が不当に暴行を受けたと主張。両者の主張が真っ向から食い違っている中、バエナは警察に通報すると共に、刑事事件として告訴の意向を明らかにした。
一方、この暴行事件は試合中のピッチやトンネル、ドレッシングルームで行われたものではないため、スペインサッカー連盟(RFEF)の競技委員会の出方に注目が集まっていた。
そういった中、スペイン『アス』など複数メディアによると、同競技委員会は19日にこの一件に関する調査を開始。両選手に対して、聞き取り調査や主張を裏付ける証拠を提出するよう求める予定だという。
試合中の出来事ではないため、出場停止処分を下す管轄権がないと判断される場合があるものの、バルベルデが有罪と判断された場合、最低4試合から最大12試合の出場停止処分が科される可能性があるという。
なお、調査から処分決定までには約1カ月間を要する見込みで、この間にバルベルデの出場は認められている。
ちなみに、今回の一件がスポーツ省まで持ち込まれていた場合、バルベルデにはすべてのスポーツ会場から1~6カ月間の出入り禁止に直面する可能性があったと言われており、現地メディアはRFEF競技委員会の調査止まりという一連の流れはウルグアイ代表MFにとって悪くないシナリオだと主張している。
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