元イングランド代表MFでクラブOBのジョー・コール氏が、苦境に立たされている古巣チェルシーについて語った。
今シーズンからトッド・ベーリー氏がオーナーに就任したチェルシー。すると、夏と冬の2度の移籍市場で、総額6億ポンド(1000億円)以上を費やし、大量の選手を獲得した。
しかし、結果は散々なものに。トーマス・トゥヘル監督、グレアム・ポッター監督とチームを復調させることができず、急遽登板することとなったのはジョー・コール氏も長年一緒にプレーしたフランク・ランパード監督だったが、公式戦4連敗。18日にはチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでレアル・マドリーに0-2で敗れ、今シーズンの無冠が確定した。
プレミアリーグではボトムハーフの11位と屈辱の順位におり、ヨーロッパの大会の出場権も相当厳しいハードルを越える必要がある状況だ。
一部の選手やOBたちからも不満の声が聞こえて来る中、『BT Sport』の解説を務めたジョー・コール氏は、チームのメンバー構成を批判。膨れ上がりすぎたスカッドの中、何も目標を持てなくなってしまった残りシーズンは大変なことになるとし、かつての盟友でもあるランパード監督を気遣った。
「チームに30人の選手がいるということは馬鹿げている。今はフランクにとって本当に大変な仕事になっている。彼らの多くは自分が先発すべきだと思っている。そういう選手のモチベーションをどう上げろというのか」
「彼らは今、旅行代理店に『夏に向けてどうしようか』と相談しているところだろう。フランクにとっては、残りシーズンに向けて彼らの調子を上げることは大変なことだ」
「しかし、彼らはプロでなければならない。何人かは将来のためにプレーし、次のクラブに感銘を与えたいと思っているはずだ。何人かは、誰が来ても通用するようなプレーをしようとする。クラブにとっては難しいことだ」