前節ウェストハム戦を2点のリードを守れず引き分けに持ち込まれ、2試合連続ドローと足踏みの首位アーセナルは、2位マンチェスター・シティに4ポイント差とされた中、体調不良のジャカに代えてファビオ・ヴィエイラを起用した以外はウェストハム戦と同様のスタメンで臨んだ。
5日後にシティとの頂上決戦を控える中、最下位サウサンプトン(勝ち点23)に対し、アーセナルは開始30秒に失点する。GKラムズデールのミスパスからアルカラスにシュートを決められた。
最悪なスタートを切ったアーセナルは14分、ウォルコットに恩返し弾を浴びる。ウーデゴールのミスパスからショートカウンターを受け、アルカラスのスルーパスを受けたボックス右のウォルコットにシュートを決められた。
よもやの展開となったアーセナルは20分、1点を返す。右サイドで縦に仕掛けたサカがゴールライン際からクロスを送り、マルティネッリがボレーで合わせた。
しかしここからハーフタイムにかけては膠着状態に持ち込まれ、1点ビハインドのまま前半を終えた。
迎えた後半、前がかったアーセナルだったが、やはり好機を作るには至らない。すると67分、致命的な3失点目。CKからニアサイドのベラ=コチャプに頭で逸らされるとファーサイドのチャレタ=ツァルにヘッドで押し込まれた。
苦しいアーセナルはエンケティアを投入。ここから攻勢を強めると、88分に1点差とする。ボックス手前右からウーデゴールがカットインシュートを決めきった。さらに2分後、一気に追いつく。分厚い攻めを展開した流れからネルソンのシュートのこぼれ球をサカが押し込んだ。
そして8分の追加タイムが与えられた中、同2分にはトロサールのミドルシュートがバーに直撃。逆転への機運が高まったが、3-3でタイムアップ。
終盤の2ゴールで勝ち点1をもぎ取ったアーセナルだが、最下位相手に痛いドロー。3戦連続ドローで、2試合消化の少ないシティとの勝ち点差を5に広げるに留まった。